ドラフト612人から指名漏れ…“無名”から世界一軍団ドジャースで居場所を確立 「毎日を決戦のように扱え」夢を叶えた思考
「THE ANSWER」はこのほどメジャーリーグに編集部記者を派遣し、昨季ワールドシリーズを制して世界一に輝いたドジャースを中心に世界最高峰の舞台に密着。「スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト」として普段発信しているスポーツと社会のさまざまな課題、ジュニア育成や進路選び、保護者や監督・コーチの指導のヒント……など「THE ANSWER」のサイトコンセプトに照らしたテーマを、MLBを通して短期連載で発信する。第3回は「無名選手が世界一軍団で地位を確立するまで」。その舞台に辿り着くまでに多くの者が夢破れ、成り立っているMLBの世界。ドジャースの26歳左腕ジャック・ドライヤー投手は学生時代にドラフト指名漏れも経験しながら、世界一軍団のブルペンで地位を確立した。逆境を乗り越えるためのマインドセットを聞いた。(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久 真大)

「THE ANSWER×MLB現地連載 #3」――メジャーリーグ取材から探る「アンサー」
「THE ANSWER」はこのほどメジャーリーグに編集部記者を派遣し、昨季ワールドシリーズを制して世界一に輝いたドジャースを中心に世界最高峰の舞台に密着。「スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト」として普段発信しているスポーツと社会のさまざまな課題、ジュニア育成や進路選び、保護者や監督・コーチの指導のヒント……など「THE ANSWER」のサイトコンセプトに照らしたテーマを、MLBを通して短期連載で発信する。第3回は「無名選手が世界一軍団で地位を確立するまで」。その舞台に辿り着くまでに多くの者が夢破れ、成り立っているMLBの世界。ドジャースの26歳左腕ジャック・ドライヤー投手は学生時代にドラフト指名漏れも経験しながら、世界一軍団のブルペンで地位を確立した。逆境を乗り越えるためのマインドセットを聞いた。(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久 真大)
足を速くしたい、打率を上げたい…野球上達に“必須の能力”を学ぶ「運動神経向上LIVE」開催
◇ ◇ ◇
612人が指名された2021年MLBドラフトのリストに「Jack Dreyer」の名前はなかった。
アイオワ大1年目の2018年こそ14試合に登板したが、2年目は肩を手術し、2登板止まり。2020年は新型コロナ禍でシーズンが中止となり、2021年はトミー・ジョン手術で1年を棒に振った。3年間の稼働でわずか20登板、60回2/3、防御率3.41。「ドラフトにかからず少しガッカリしたけど、前を向かないといけない」。“エリートコース”から外れたドライヤーは、座右の銘を思い返していた。
「自分がコントロールできることだけに集中すること」
夢のメジャーの舞台にはたどり着けないかもしれない。「そんな考えは常にあった」。不安になる度に自分に言い聞かせた。「ヘイ、それは自分がコントロールできることじゃないだろ」。邪念を振り払い、目の前のできることに全力を注いだ。
「コロナ禍と手術のせいで、大学で最後に投げた日からプロ初登板まで800日から900日ぐらい間が空いたんだ。できることがあまりない日もある。でも、その全てに100%を尽くしたんだ。毎日、少しだけでも成長できるように、自分がコントロールできることに取り組み続けた」