コラムの記事一覧
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大谷偉業を支えた恐怖の男ベッツ 負傷者続出の終盤「言い訳はダメ」…下を向かないリーダーの背中
2024.09.28米大リーグ・ドジャースは26日(日本時間27日)、本拠地パドレス戦に7-2で勝利し、3年連続22度目の地区優勝を決めた。「1番・DH」の大谷翔平投手は決勝打を含む5打数3安打1打点。今季は史上最多の「53本塁打&56盗塁」など規格外の活躍を見せたが、1、2番コンビを組んだムーキー・ベッツ外野手の存在を忘れてはならない。怪我から復帰後は大谷の後を打ち、相手チームにプレッシャーをかけ続けた。
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大谷翔平が米国人まで幸せにする理由「毎日が歴史だ」 熱狂的右翼席で見上げた放物線の美しさ
2024.09.27米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は25日(日本時間26日)、本拠地パドレス戦に「1番・DH」で出場し、決勝打を含む3打数2安打2打点、1盗塁の活躍で4-3の勝利に導いた。史上最多記録を「53本塁打&56盗塁」に伸ばし、マジック「2」が再点灯。本塁打こそなかったが、2本の適時打でチームを乗せた。
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重圧でニキビだらけに…空手界の顔・植草歩に生じていた異変 競技24年、引退の今確信する「空手が好き」
2024.09.25東京五輪の空手・女子組手61キロ超級に出場した植草歩が24日、都内で現役引退会見を開いた。全日本選手権4連覇、世界選手権優勝など輝かしい実績を誇る32歳。空手が東京五輪で正式種目に採用される可能性が浮上した頃から、競技普及にも大きく貢献してきた。「空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ」の愛称もつけられた人気者だが、その裏では体に異変が出るほどの大きなプレッシャーとも戦っていた。
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バスケ川崎“新時代”へ「ファンの予想を裏切りたい」 元日本代表・篠山竜青、10月ホーム7戦で誓う躍進
2024.09.21バスケットボールBリーグの川崎ブレイブサンダースは今、新たな時代を迎えようとしている。2012年の加入以来、エースの座に君臨したニック・ファジーカスが現役を引退し、アグレッシブなプレーが魅力の藤井祐眞、ゴール下の守護神ジョーダン・ヒースら長年チームを支えた選手も満了となりチームを離れた。5シーズンにわたってヘッドコーチ(HC)を務めた佐藤賢次氏も退任するなど、チームの顔触れは今夏大きく変わった。
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大谷翔平と井上尚弥に通ずる“記録無視”の姿勢 今、最強のアスリート2人から聞いた同じ言葉
2024.09.21米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、敵地マーリンズ戦に「1番・DH」で出場し、3打席連発と2盗塁で自身の最多記録を一気に「51本塁打&51盗塁」にまで伸ばした。6打数6安打、3本塁打10打点の大爆発。会見では、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)と同じ言葉を聞いた。常に記録が付きまとう歴史的アスリートに通づるのは“記録を無視”する姿勢だった。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
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ラグビー日本戦前日MTGに現れた1人の男 原辰徳、ペップを訪ねたエディーHCも唸った「勝利へのマインドセット」
2024.09.18ラグビー日本代表は9月15日のパシフィックネーションズカップ(PNC)準決勝でサモア代表を49-27で下してテストマッチ3連勝。21日に大阪・花園でフィジー代表との決勝戦に挑む。今年1月に復帰したエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)が大幅な若返りを断行する中で、サモア戦は平均年齢24歳台という布陣で、世界ランキングで上位(15日時点)の相手を乗り越えた。チームが掲げる「超速ラグビー」に進化を見せた一方で、試合前日にはパリ・パラリンピックで金メダルに輝いた車椅子ラグビーの池透暢主将がチームミーティングに参加。“ラグビー”という名称では日本代表最高位を遂げたリーダーが、種目の違いを乗り越えて若き桜の戦士たちに伝えた勝利へのマインドセットを考える。(取材・文=吉田 宏)
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差別と闘った野球界の偉人 大谷翔平にも重なる意志…50年先の未来を想像させたアトランタの客席
2024.09.18米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は16日(日本時間17日)、敵地アトランタのトゥルイスト・パークで行われたブレーブス戦で4打数無安打ながら2打点を積み上げ、9-0の2連勝に貢献した。相手は通算755発の伝説的スラッガーが多大な功績を残した球団。客席にはプロ選手としての価値を感じさせる光景が広がっていた。
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2028年ロス五輪追加競技「フラッグフットボール」とは タックルのないアメフトが高校女子で選手急増の背景
2024.09.17「THE ANSWER」がお届けする、在米スポーツジャーナリスト・谷口輝世子氏の連載「Sports From USA」。米国ならではのスポーツ文化を紹介し、日本のスポーツの未来を考える上で新たな視点を探る。今回は「ロス五輪の追加競技・フラッグフットボール」について。
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「NBAでも…」 プレシーズンなのに7948枚完売、渡邊雄太が11年前に想像できなかった日本バスケの景色
2024.09.16バスケットボールB1リーグの千葉ジェッツは15日、新本拠地「ららアリーナ 東京ベイ」にサンロッカーズ渋谷を迎え、2024-25シーズンのプレシーズンゲーム初戦を開催。65-72で逆転負けを喫した。NBAで6季プレーした渡邊雄太が千葉Jに移籍後初出場。日本代表で共闘したジョシュ・ホーキンソンともマッチアップした。チケットは完売。新アリーナに集まった7948人の熱気に2人は舌を巻いた。(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久 真大)
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首の骨折→半身麻痺で車椅子生活に…励みは大谷翔平、敵地にいた米大学生の眼差し「彼は人の鑑」
2024.09.15憧れの存在を目にする特別な日になった。米大リーグ・ドジャースは13日(日本時間14日)、敵地でブレーブスと対戦。試合前にグラウンドに設置されたファンエリアには車椅子の青年がいた。6月に首の大怪我で胸から下が麻痺状態に。背番号17のユニホーム姿で選手たちを見守る様子は、スーパースターの存在がいかに大きいのかを表していた。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
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練習期間2日、バド福島由紀&古賀輝組が混合ダブルスV 「初心者」の連係が7戦で「別人」に変化
2024.09.12バドミントンの全日本社会人選手権は11日、鳥取県民体育館で最終日が行われた。混合ダブルスでは、東京五輪女子ダブルス8強の福島由紀と男子ダブルス元日本代表の古賀輝のペアが決勝で柴田一樹、篠谷菜留組に2-0(29-27、21-15)で勝利。福島は女子ダブルスを制した2016年以来、古賀は初の優勝となった。2人での練習期間はわずか2日。試合を重ねるごとに完成度を高め、頂点に立った。
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「若い頃はベテランにいなされて…」 30代に突入、バド福島由紀&古賀輝が若手の中で異彩放つ背景
2024.09.11バドミントンの全日本社会人選手権は10日、鳥取県民体育館で4日目が行われた。混合ダブルスでは、東京五輪女子ダブルス8強の福島由紀と男子ダブルス元日本代表の古賀輝のペアが準決勝進出を決めた。準々決勝では下農走、大澤陽奈組に2-1(21-12、10-21、21-17)で勝利。長年、日本のバドミントン界を牽引してきた2人が今大会でペアを組み、巧みなプレーで魅了している。
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エディージャパン熟成を加速させる2人 「まさに日本の9番に相応しい」23歳と25歳、若きHBコンビの奮闘を検証
2024.09.10ラグビー日本代表は7日に埼玉・熊谷でアメリカ代表を41-24で下して、パシフィックネーションズカップ(PNC)プールB組を2戦全勝で1位通過。今週末の15日、東京・秩父宮で決勝進出をかけたサモア代表戦に挑む。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)が掲げる「超速ラグビー」の完成へ課題を露呈しながらも、チームは段階的に精度、一貫性を高めて、前節でのテストマッチ初勝利、そして2連勝という結果を残した。熊谷で進化を見せたのがSH藤原忍(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、SO李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)のHB(ハーフバックス)団によるゲームコントロール。エディージャパンの熟成を加速させる平均24歳のコンビの奮闘を検証する。(取材・文=吉田 宏)
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「日々の積み重ねで自信がつくよ」 五輪銀メダリストの助言に救われた20歳永田萌恵が逆転大金星
2024.09.08バドミントンの全日本社会人選手権が7日、鳥取産業体育館などで開幕。女子シングルス2回戦では永田萌恵(広島ガス)が昨年の同大会4強の水井ひらり(NTT東日本)に2-1(17-21、21-18、21-11)で逆転勝ちした。名門・柳井商工(山口)出身で社会人3年目の20歳は、ロンドン五輪・女子ダブルスで銀メダルを獲得した藤井瑞希さんの指導でメンタル面を強化。強敵相手に価値ある1勝を手にした。
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バド福島由紀の青いネイルに込められた約束 被災地で出会った中学生へ、再出発のコートで示す絆
2024.09.08バドミントンの全日本社会人選手権が7日、鳥取産業体育館などで開幕。東京五輪女子ダブルス8強の福島由紀は、男子ダブルス元日本代表の古賀輝とのペアで混合ダブルスに出場。2回戦で崎野翔太、小野涼奈組に2-0(21-15、21-12)でストレート勝ちした。福島はこの日、濃い青のネイルでプレー。鮮やかな指先には、能登半島地震の被災地で出会った女子中学生との約束が込められていた。
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ハンドボール新リーグは課題山積のまま船出 寂しい観客890人、短すぎた準備期間…段階的プロ化へ重要な10か月
2024.09.07ハンドボールの「リーグH」が6日、開幕した。記念すべき「開幕戦」は東京・ひがしんアリーナで行われ、ジークスター東京がゴールデンウルヴス福岡と対戦。東京が34-29で白星スタートを切ったが、準備期間の短さもあってか観客は890人と寂しかった。段階的なプロ化を目指す新リーグは、課題を山積したまま静かに船出した。
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「自分に勝つって気持ちいい」 サボり癖、体重超過、金のため…ボクサー比嘉大吾が再び宿した炎
2024.09.07自分に勝つ、これは実に難しい。その壁を打ち破り、6年5か月ぶりにたどり着いた世界戦だった。3日のボクシングWBO世界バンタム級タイトルマッチ(東京・有明アリーナ)。同級1位・比嘉大吾(志成)が王者・武居由樹(大橋)に挑んだ。2018年4月に体重超過でWBC世界フライ級王座剥奪。闘争心を失った時期を乗り越え、自分との闘いを制して臨んでいた。戦績は28歳の武居が10勝(8KO)、29歳の比嘉が21勝(19KO)3敗1分け。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
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井上尚弥、5階級制覇を視野に入れた62.7kg過去最重量 その地盤は「ゴム人間の孫悟空」の心身
2024.09.04ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は3日、東京・有明アリーナで元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)との4団体防衛戦で7回0分16秒TKO勝ちした。相手の負傷棄権というまさかの幕切れとなったが、いつも通り何もさせない展開。その地盤には「ゴム人間の孫悟空」という肉体と気概があった。戦績は31歳の井上が28勝(25KO)、37歳のドヘニーが26勝(20KO)5敗。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)