28戦全勝ボクサーにまた衝撃KO「本能で…」 世界的評価を受ける中谷潤人が自ら解説した舞台裏
ボクシングのWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)が14日、都内でWOWOWの「エキサイトマッチSP」のスペシャルゲストとして収録に臨んだ。同級6位だったダビド・クエジャル(メキシコ)に3回3分4秒KO勝ちした2月24日の防衛戦を自ら解説。衝撃的なKO劇を振り返った。

中谷潤人がWOWOW収録に参加
ボクシングのWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)が14日、都内でWOWOWの「エキサイトマッチSP」のスペシャルゲストとして収録に臨んだ。同級6位だったダビド・クエジャル(メキシコ)に3回3分4秒KO勝ちした2月24日の防衛戦を自ら解説。衝撃的なKO劇を振り返った。
中谷は3回終盤に右フックから左ボディーストレートを効かせ、追撃のワンツーでダウンを先取。再開後も攻めたて、最後は左フックで2度目のダウンを奪ってみせた。同級でも長身の173センチだが、クエジャルも174センチ。過去最長身となる対戦相手、しかもダウン経験がない28戦全勝挑戦者をぶっ倒し、愛称「ビッグバン」通りのド派手な試合で3度目の防衛に成功した。
収録で試合の裏側を多数告白。ルディ・エルナンデストレーナーから試合直前に「左ストレートを打って行け」と指示されたという。理由は「相手は上体が立っている選手だと思っていたけど、結構動かす選手だった。本当はもっと左のロングフックとかが当たると思ったけど、動かすタイプだったので」と解説。KOパンチの強さの秘訣は「本能で空いているところに当てている」と説明した。
収録後も取材に応じ、1回目のダウンは「体がスムーズに動いて空いているところに打てた」と回顧。「2回目のダウンは相手が真ん中を警戒していると思ったので、右を出して意識させて(左を)外から」と解説した。課題はあるというが「自分の弱みなので言いたくない」と笑顔。「ガードの位置、バランスをより繊細にやらないと」と話すに留めた。
バンタム級世界王座はWBAに堤聖也(角海老宝石)、IBFに西田凌佑(六島)、WBOに武居由樹(大橋)が就き、日本人が主要4団体を独占中だ。毎回のように衝撃的なKOを生み、世界的評価を受ける中谷は6月に見込まれる次戦へすでにスパーリングを開始。米ロサンゼルス合宿も予定している。「ビッグバン」の愛称には「周りの方が言ってくださるので慣れてきた」と笑った。
収録では来春に対戦が期待される井上尚弥戦など今後の展望についても言及。「エキサイトマッチSP『中谷潤人vsクエジャル』『那須川天心vsモロニー』」(WOWOWライブ&WOWOWオンデマンド)は、4月28日午後9時から放送される。
(THE ANSWER編集部)