沖縄育ちのスケーター 母が心配した幼少期「歩けるようになるのか」 負けん気で掴んだ全日本切符――早大・山田琉伸
海が広がる南国・沖縄で銀盤の世界に魅せられた青年がいる。フィギュアスケートの東日本選手権が10月30日~11月1日に、群馬県のALSOKぐんまアイスアリーナで行われた。男子シングルでは沖縄県で育った山田琉伸(早大4年)が合計174.60点で7位。12月に行われる全日本選手権の切符を手に入れた。

沖縄唯一のリンクから始まった競技人生
海が広がる南国・沖縄で銀盤の世界に魅せられた青年がいる。フィギュアスケートの東日本選手権が10月30日~11月1日に、群馬県のALSOKぐんまアイスアリーナで行われた。男子シングルでは沖縄県で育った山田琉伸(早大4年)が合計174.60点で7位。12月に行われる全日本選手権の切符を手に入れた。
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氷上に南国の風を吹かせた。ショートプログラム(SP)で11位と出遅れた山田。フリーでは、ワインレッドと黒の衣装に身を包みリンクに立った。音楽が流れると、長い手足を活かして、優雅に舞った。しかし中盤に3回転ループで手をつくミス。「立て直さないとまずい」。誰よりも練習してきた自信を胸に、他のジャンプで得点を重ねて滑り切った。演技を終えると会場から大きな拍手が送られた。
「練習では仕上げ切っていたので、ループのミスは珍しくて悔しい。ただ東日本という緊張する舞台でこの演技ができたのは良かったです」
フリー115.55点、合計174.60点の7位。全日本選手権への切符を掴み安堵の表情を見せた。
千葉県で生まれたが、沖縄が好きな両親から、「琉球」の1字を取った名前をもらった。2歳の時、父・俊司さんの転勤に伴い、沖縄へ。学生時代に競技経験がある母・美和さんに連れられ、4歳の時にスケートを始めた。南風原(はえばる)町にある県内唯一のリンク場に通い、2001年の全日本選手権で6位に入った元日本代表の津留豊さんから指導を受けた。
本格的に競技に打ち込み始めたのは小学3年生のころ。初めて出場した大会で、当時やっと跳べるようになったシングルアクセルを失敗した。悔しさがこみ上げ、これまで週4回ほどしか通っていなかった教室に「毎日行きたい」と母に願い出た。負けん気に火が付いた瞬間だった。
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