日本最北端から42.195km 海沿いの開放感、難敵は「風ガチャ」…移動&宿の計画必須――川内優輝の「地球の走り方」/わっかない平和マラソン

コースはワンウェイ、苦い経験もしました
ワンウェイコースのフルマラソンは、中盤に距離調整で内陸を往復する15キロ手前から20キロ過ぎまでの約5.5キロに起伏が少しありますが、それ以外はほぼフラットで非常に走りやすいコースです。
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しかし、強い南風が吹くことも多いです。ワンウェイコースのため、風速10メートルを超える風に立ち向かい続けなければいけない年もあるなど、「風ガチャ」のコースでもあります。
初参加の第1回大会では私自身も強烈な強風に苦しめられました。終盤まで独走しながら、33キロ付近から指が痺れ始め、完走さえも危うくなり、40キロ付近のエイドでは立ち止まってしまいました。そこで、水分を補給したり、チョコレートを食べたりして身体を回復させているうちに、後続のSUBARUの選手に抜き去られて2位でゴールしました。
150回以上フルマラソンを走ってきた中でもほとんど経験の無い「スタミナ切れ」をしてしまったのです。
つまり強風の単独走となった場合には、通常のフルマラソン以上にスタミナを消耗する大会ともいえるでしょう。
北海道の市民ランナーチーム「作.AC北海道」が大会に全面的に協力しており、ペースメーカー(PM)を務めてくれます。3時間から5時間30分まで15分刻みでサポート。優勝狙いや修行目的の場合を除いて、基本的にはPMの集団について終盤まで体力を温存することがコース攻略の鍵になります。風対策でサングラスもかけた方が良いと思います。
また、景観も素晴らしく、宗谷岬から宗谷丘陵と宗谷湾を眺めながら走り抜けていく中で、天気が良ければサハリンや利尻富士も見ることができます。
大漁旗や昆布の天日干しを眺めながら、海沿いの広い国道を走り抜けていく開放感もなかなか他の大会では味わうことができません。
給水所は10か所。水とスポーツドリンクの他に26キロ以降はコカ・コーラが準備され、他にもエナジーゼリーや塩飴、バナナ、チョコレート、稚内の特産品などの給食が置かれているエイドもあって充実しています。
スタート前のトイレも多少は並ぶものの、仮設トイレもたくさん設置されているので、場所を選べば10分以上待つこともありません。
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