補強期限が過ぎても「何が起こるかわからない」 阪神戦力外→2軍球団入りの26歳が忘れぬ名将の“一言”

阪神で経験、突然の支配下昇格「こんなことも起こるんだと…」
秋季キャンプに参加すると、当時の岡田彰布監督が柵越えを連発した打撃に一目ぼれ。そのままキャンプ地で行われた契約更改で、異例の支配下昇格が決まったのだ。「新聞で岡田さんが『上げたらいいやん』と話しているのを見て……。頑張っていたら、こういうことも起こるんだと本当に驚いたんです」。翌2024年は、1軍で26試合に出場した。
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ハヤテは20日、巨人と東京ドームで対戦した。野口にとっては阪神時代以来の舞台。2軍戦とはいえ2万3397人が集まったスタンドを前に「こんなにたくさんの観客がいる。やっぱりこういうところでプレーしなきゃ」と、意を新たにした。「5番・左翼」で先発すると、1点を先制した直後の3回、2死満塁で左翼への大飛球。惜しくもフェンス手前で失速したものの、5回に同じく2死満塁で回った打席では、右中間へ適時二塁打を放った。
「2度満塁で回ってきたので、何とかしようと思って……。前の打席で打てなかったから、またこういう状況で回ってきた。野球ってそういうものだと思うんです」
23日現在、60打点は中地区2位。トップの仲三優太(西武)とは3点差だ。打点は自分だけで稼げるものではないのは重々承知している。「僕一人の数字ではないので。いろんな課題はありますけど、まずは、シーズン最後までしっかりやることです。そうすれば何があるかわからないというのは、体験していますから」。運と縁は、いつつながるかわからない。ただチャンスを引き寄せられるのは、やり切った者だけだと知っている。
ハヤテが東京ドームで試合をするのは初めてだった。赤堀元之監督も「こういうところでやらなきゃいけないという気持ちが、みんなに欲しいですね」と、選手たちが巣立っていくのを期待している。一度戦力外となった選手が、NPBに戻れる確率は極めて低いのが現実だ。それでもやり切った先に待つ未来を信じて、野口はシーズンを駆け抜ける。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
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