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「-23」の圧勝・安田祐香、強さの秘密は「増えた笑顔」 遅れてきた天才を“蘇らせた”コーチの証言「本当に素直。素晴らしい人柄です」

姉とも撮影した安田【写真:柳田通斉】
姉とも撮影した安田【写真:柳田通斉】

コーチも絶賛「これが祐香ちゃんの強さ。素晴らしい人柄です」

 ボードを見ない決断は、大西翔太コーチとの約束でもあった。コーチは優勝を見届けた後、感心しきりだった。

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「一打に集中するための約束でしたが、キャディーのお姉さんにも確認しなかったようです。決められたことを徹底できる。これが祐香ちゃんの強さであり、本当に素直。素晴らしい人柄です」

 古江彩佳、西村優菜、吉田優利らと同じ2000年度生まれの「プラチナ世代」。アマチュア時代の実績は、その中でもトップだった。19年のプロテストには一発合格。だが、ルーキーイヤーの20年シーズン途中に頸椎捻挫を発症するなどケガに苦しみ続けた。その間にライバルたちは優勝を重ね、米女子ツアーを主戦場にするようになった。それでも、「焦りはあまりなかった」という。

「『ケガは仕方ない』と思って過ごしていましたので」

 転機となったのは、先輩プロの青木瀬令奈とコンビを組んでいる大西コーチに師事したことだった。

「優勝するために何が必要ですか」

 安田から相談を持ち掛けられ、大西コーチは「まずは楽しくプレーすることだね。とりあえず、(青木と)一緒に練習しよう」と返し、ここからワンチームに。その後、年下プロの中村心もチームに加わった。

 大西コーチが最も大切にしているのは「ティーチングではなく、コーチングに撤すること」だという。

「一方的に『こうしなさい』と押し付けると、ゴルフがつまらなくなってしまう。それだとせっかくの素晴らしい技術が発揮できない。祐香ちゃんが悩んでいる課題に対して一緒に悩み、一緒に解決していく。毎週がトライ&エラーの繰り返しです」

 安田が抱えていた技術的な課題の一つが、この日の1番でも出た「右まっすぐに飛ぶ球」だった。そこで大西コーチは、「左側(インサイド)へ振り抜く意識」をアドバイスしていた。

「最近では拳1、2個分インサイドへ振り抜けるようになり、自然とフェースローテーションが入ることで右へのミスが減ってきました。結果、ヘッドスピードが上がり、スイングアークも大きくなってきました」

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