「タイの皆さんは日本バレーを尊敬」 橋渡し役の日本人証言、SVリーグ移籍は「勉強したい」成長欲から――タイ代表コーチ・吉田伸
バレーボール女子のネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド第3週大阪大会で世界ランキング6位の日本は9日、Asueアリーナ大阪で同22位のタイと激突する。タイ代表のベンチには日本人コーチの吉田伸さんが立つ。昨年までは日本代表のアナリストとして世界と戦い、今大会はネットを挟んで日本に挑む立場となった。

ネーションズリーグ、日本VSタイ
バレーボール女子のネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド第3週大阪大会で世界ランキング6位の日本は9日、Asueアリーナ大阪で同22位のタイと激突する。タイ代表のベンチには日本人コーチの吉田伸さんが立つ。昨年までは日本代表のアナリストとして世界と戦い、今大会はネットを挟んで日本に挑む立場となった。
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「スンノーイ!(高く保って!)」
8日、タイとアメリカの一戦。アナリストとしてコートに立つ吉田さんは、タイ語で懸命に指示を送った。アメリカには高さで劣る。ディフェンスで粘り、ブロックアウトなどで巧みに点を重ねた。しかし、強力なスパイクや高いブロックに屈し、結果は0-3と力負けした。
タイとの縁は2023年に始まった。日本代表のアナリストとして参加したアジア競技大会で、タイのバレーボール関係者と知り合ったことがきっかけだった。
「元々、海外思考がありました。それにタイ代表が日本のバレーボールを学び、もっと強くなりたいという思いがあった。自分自身に求められている役割を果たしたいと思いました」
25年は日本代表のアナリストを務め、26年からタイのコーチへ。立場が変わると日本バレーの強みがより実感できた。
タイ代表には、日本のSVリーグでプレーする選手が数多く選出されている。「タイは日本と似ているチームだと思っています。背が高くなく、フィジカル的には(他国より)劣っている。ディフェンスから、自分たちのオフェンスに繋げていくという形を目指しています」

移籍先に日本を選ぶ選手が増えたのは、敬意と向上心によるものだという。
「SVリーグのオーガナイゼーション(組織)の部分であったり、堅実なバレーの部分。特にタイのバレー関係者の皆さんは、日本のバレーをかなり尊敬されています。リスペクトの思いが強いです。『勉強したい』『もっと成長したい』という思いでSVリーグに進む選手が多くなっていると思います」
日本が積み重ねてきたスタイルは海を越えタイの強化に活かされている。その橋渡し役を担う吉田さん。9日は日本とネットを挟んで向かい合う。
「もちろん日本チームのほうが格上で、難しい試合にはなると思う。でも、自分たちはチャレンジャーの気持ちを忘れずに、1点1点アグレッシブに戦っていきたいです」
かつて日の丸を支えた吉田さんにとって、特別な日本戦になりそうだ。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
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