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男子100mで10秒07、V候補急浮上の19歳小室歩久斗とは 運動会ビリからの競技人生「負けるの嫌だと」

急成長につながった理由を語った小室(左から2番目)【写真:奥井隆史】
急成長につながった理由を語った小室(左から2番目)【写真:奥井隆史】

名前の「歩久斗」 由来は…「は・ひ・ふ、みたいな」

 名前の歩久斗は「ふくと」と読む。その由来は…。「親にも(意味を)聞いたこともあるのですけど、特に無い感じですね(笑い)。兄弟が『ひろと』『はると』。なので『ふくと』。『は・ひ・ふ』みたいな。結構珍しい名前ではあると思います」とお気に入りだ。

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 息抜きはカラオケ。よく歌う曲は清水翔太の「恋唄」という。練習日は「やるときはやる」と徹底的に向き合い、オフの日は友人と遊び、リフレッシュも大事にする。メリハリを意識する。

 昨季までの自己ベストは10秒31だった。今年4月のテキサスリレーで10秒29(追い風1.7メートル)を出すと、5月の東海スプリントで10秒08(追い風0.3メートル)と自己ベストを大幅更新。さらに日本選手権の予選は、終盤に流しながら、さらに自己ベストを100分の1秒伸ばした。

 今季だけで0秒24の自己ベスト更新に「大学2年で、ここまで持ってこれるっていうのは、自分でも驚きなんですけどね」。では、急成長につながった理由は何なのか。

「去年までは下半身の筋肉の方が多くて、上半身が小さい感じだったんです。この冬に上半身の強化にしっかり取り組んで、下半身と上半身でしっかり噛み合わさってきた。それが今のタイムになっているのかなと思っています。やってきたことが自分に合っていたのかな。これからも信じて練習をやっていければなと思っています」

 フィジカル強化により、ボディバランスがよくなった。また切磋琢磨の日常も進化の土台にある。特に10秒29の自己ベストを持ち、同学年の山崎天心は、仲間でありライバル。意識する存在だ。

「中大は層が厚い中で、練習の中でも競い合ったりだとか、いい刺激をもらいながら練習ができている。そういう練習環境の良さが、結果に繋がっているのではないかと思います」

 目標とする選手は、中大の先輩の飯塚翔太(ミズノ)だ。五輪4大会、世界選手権6大会連続出場の現役レジェンドだ。

「飯塚さんのように、何度もオリンピックや世界陸上に出続けられる、息の長い選手になりたいなと思っています。たまに飯塚さんが中大で練習に来ている時に、お話しさせてもらう時もあります。名前も覚えてくださり、凄くうれしいですし、ありがたいです」

 前年は準決勝で7着と敗退した日本選手権で、今年は予選10秒07、準決勝10秒12と好タイムをそろえた。13日午後6時半からの決勝は7レーンに入った。

「今シーズンは力まずに自分の走りをすることを心がけている。スタートで離されたり、二次加速で置いていかれても、落ち着いて自分の走りができるように。しっかり優勝を狙ってレースしたいと思います」

 すでにアジア大会の派遣設定記録(10秒15)は突破済みで、優勝すれば、代表に内定する。

(THE ANSWER編集部・上田 悠太 / Yuta Ueda)

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