[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

部活のバス移動、責任は誰にあるか 米国でも過去に…「高校生死亡事故」から考える“安全コスト”

筆者は雪の中で子どもを乗せて運転した経験も

 最後に学校外のスポーツにおける移動は、保護者がその送迎を担っているといってよいだろう。飛行機を使うこともあるが、17歳ごろに子ども自らが運転免許を取得するまでは、ほとんどは自家用車で保護者自らが試合会場へ送迎する。宿泊の場合は、保護者もチームのホテルに泊まる。学校の運動部は悪天候になると、学校そのものが臨時休校になり、運動部の活動もすべて休止することになる。しかし、学校外のスポーツはそれぞれの試合の主催者、競技団体、各組織の判断による。

【注目】普通のブラジャーでは「もう運動できない」 髙木菜那、18歳の衝撃…妹・髙木美帆に教えたCW-Xスポーツブラの凄さ(W-ANS ACADEMYへ)

 わたし自身も雪の降る中を1~2時間運転して、子どもや、時にはよそのお子さんを乗せて試合会場に送迎してきた。少し吹雪いたり、道路が凍りかけていたりすると、神経をすり減らした。私が運転できないからと送迎しなければ、子どもは試合をすることができないのだ、と意識せざるを得なかったことが何度かあった。幸運にも事故に遭ったことはないが、雪の道を数時間も運転する必要があったかどうかは、今もはっきりとはわからない。

 ただ、できる限りの安全対策を尽くし、その安全対策にどのくらいのお金と労力がかかるかを算出したうえで、対外試合を組まなければいけないのだとは思う。

(谷口 輝世子 / Kiyoko Taniguchi)

1 2 3 4

谷口 輝世子

デイリースポーツ紙で日本のプロ野球を担当。98年から米国に拠点を移しメジャーリーグを担当。2001年からフリーランスのスポーツライターに。現地に住んでいるからこそ見えてくる米国のプロスポーツ、学生スポーツ、子どものスポーツ事情を深く取材。近著に『なぜ、子どものスポーツを見ていると力が入るのか――米国発スポーツ・ペアレンティングのすすめ』(生活書院)ほか、『帝国化するメジャーリーグ』(明石書店)『子どもがひとりで遊べない国、アメリカ』(生活書院)。分担執筆『21世紀スポーツ大事典』(大修館書店)分担執筆『運動部活動の理論と実践』(大修館書店)。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
ABEMA
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集