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元阪神コーチが気付いた韓国野球の課題“解決法” 金村暁氏が見た日本と違う常識「投手はいないんじゃなく…」

「投手はいないんじゃなく、チャンスがないだけ」韓国球界の問題点

 韓国プロ野球は月曜日が移動日となり、それ以外は常に6連戦が組まれる。先発ローテーションは5人で回されることが大半で、中5日、中4日で登板していくことになる。開幕から2か月半が過ぎたこの時期、どのチームも先発に疲れが見え、5回、6回で代えざるを得ない状況になっている。するとつぎ込むリリーフが増え、毎年登板80試合を超えるリリーフが出る。「やっぱりそれじゃ壊れちゃうとは思います」と危機感を抱く。

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 どのチームも「先発ピッチャーがいない」と悲鳴を上げ、外国人選手を中心に据えようとする。一方で若い投手を、いきなりリリーフで酷使する傾向は止まらない。成長できるだけの環境も、時間も足りないのだ。金村氏はこれを解決する方法が一つあるという。日本と同じく、先発ローテーションを6人で組み、週1回の登板にすることだ。球団にも提案しているという。

「先発は120球くらいをリミットにして、もっと長いイニングを投げさせればいい。しかも中6日空けたら、体ももっとフレッシュになります。今の時代、中4日はちょっと考えられないので」。いないとされる6番手の先発は、若手のチャレンジ枠にすればいいという。

「1軍で投げないとやっぱり、育たないんですよ。投手はいないんじゃなくて、チャンスがないから育っていないだけだと思うんです。2軍を見ていても、素材的には全然いけるじゃないですかって思ってますよ」

 韓国プロ野球の1軍登録は29人で、現行のNPBより2人少ない。先発要員が登板日以外もベンチに入り続けるのも不思議だった。「投げない遠征に行く必要がないじゃないですか。その分、疲れを取ればいいんです」。中継ぎも同じだ。コンディショニングを重視し、常にフレッシュな選手を起用すればうまくいく。阪神でブルペン運用に心を砕き、日本の“常識”を作ってきた立場からの提言だ。

 リリーフの起用にも異なる点がある。ピンチに火消しで投入した投手を、次の回も行かせようとすることが多いのだ。日本では火消しは、その場を終えたら交代させることが大半。イニングをまたぐことで疲労を感じる選手が多いためだ。「3つアウトを取ることが1イニングだと思っている。イニングまたぎをしたら、それはもう2イニングだと思うんですよ」。フレッシュな投手をいかにたくさん置くかで、先発ローテーションも、ブルペンも運用は格段に楽になる。金村氏は日本の常識の中にいたからこそ、韓国野球が抱えてきた“課題”の解決法が見えている。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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