元阪神コーチが気付いた韓国野球の課題“解決法” 金村暁氏が見た日本と違う常識「投手はいないんじゃなく…」
今季から韓国プロ野球「KBOリーグ」には各球団1人のアジア枠が設けられ、多くの日本選手が海を渡った。さらに、指導者の交流は以前から続いている。昨年限りで阪神を退団した金村暁氏は、釜山を本拠地とするロッテ・ジャイアンツで今季から「投手統括コーディネーター」に就任した。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で韓国代表監督が口にしたように、球界にとって若い投手の育成は緊急課題。金村氏は日本の常識を知るからこそ見えた“解決法”があるという。

「もうユニホームは着たくない」阪神退団直後の誘い…なぜ韓国へ?
今季から韓国プロ野球「KBOリーグ」には各球団1人のアジア枠が設けられ、多くの日本選手が海を渡った。さらに、指導者の交流は以前から続いている。昨年限りで阪神を退団した金村暁氏は、釜山を本拠地とするロッテ・ジャイアンツで今季から「投手統括コーディネーター」に就任した。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で韓国代表監督が口にしたように、球界にとって若い投手の育成は緊急課題。金村氏は日本の常識を知るからこそ見えた“解決法”があるという。
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昨オフ、阪神で2度目のコーチ生活を終えて退団した金村氏に、意外なオファーが届いた。韓国でコーチをしないかという誘いに、最初は気乗りしなかったという。「正直なところ、もうユニホームは着たくないと思っていたんです」。野球解説や自身の商売など、拠点を置いていた北海道に戻ろうと思っていた。
「コーチ業もすごく大変なんですよ。この年になるとストレスで体も蝕まれて。もちろん長年やっている方もいて、尊敬しますけど、僕はもういいかなって」
一方で、国外からのオファーには興味もあった。コロナ禍で外出が制限されていた5年前、韓国ドラマにハマった時期があった。若いころは苦手だった辛い物も食べられるようになった。「40を超えたころから、全く好みが変わったんです」。韓国は自身のルーツでもあり、住んでみたいという気持ちが先に立った。「そう考えれば、これはもうチャンスだと。だから最後のユニホームのつもりで来たんです」。
肩書は「投手統括コーディネーター」。キャンプまでは1軍に帯同したが、現在は2軍、3軍の投手に技術的なアドバイスを送っている。一方、いつでもアドバイスを送れるように、1軍の試合もできるだけ見ている。「今年僕がやるべきことは戦力の見極めと、韓国野球を知ること。だいぶわかってきましたけど、韓国のスタイルをまずは尊重します。ただその先に、改善の余地もすごくあるなと思うんです」。
韓国プロ野球は長年、現在の日本とは正反対の打高投低の環境で進んできた。昨季ロッテのチーム防御率は4.75だが、これは10チーム中の7位。リーグ平均が4.31にも達した。そういう環境だと受け入れるのは簡単だが、金村氏は「どのチームも防御率が悪いというのは、改善していかなきゃいけない部分だと思うんです」という。投手個々の技術を見たときに、日本の投手との違いもはっきりしている。金村氏が「僕の見立てですよ」と断りながらも指摘したのは、投球フォームの傾向だ。
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