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日本にスターが大挙する理由は「カネ?」 年俸9桁(億)も不思議じゃないラグビー界のマネー事情

選手たちが認めるリーグワンの進化「世界最高レベルのリーグになってきている」

「2019年W杯で来日して、それ以来トップリーグ、リーグワンの評判は耳にしてきた。それから4年が過ぎたが、日本のラグビーレベルも、チームのスタンダードも上がってきていると思う。それに、日本のトップ選手だけではなくインターナショナルの選手も数多く顔を揃えているので、自分にとってもベストなチャンスだと思う」

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 南アフリカ、フランスというハイレベルなリーグでプレーしてきたコルビも、サベア同様に海外勢も含めて質の高い選手が数多く加わり、レベルも満足のいくものだと認めたからこそ日本を選んだのだろう。実際に日本のラグビーを体感してもポジティブな印象を語っている。

「日本のラグビーのスピードは十分に感じています。そこでしっかりと自分のスタンダードを上げていきたい。南アフリカやニュージーランドとは違う形、違うプレーレベルのラグビーが行われているが、自分もフランスで6年プレーをしてきた。また違った形でのラグビーの知識を周りの選手と共有出来れば嬉しいし、リーグワンから学ぶこともあると思う。このリーグでは、それぞれのチームのスタンダードが上がり、競争力が非常に高いので簡単な試合はないと思うので、残りのシーズンも楽しみです。自分のスキル、スピードを楽しみながらチームに貢献したい」

 これまでにプレーしてきたリーグとは異なる、フィジカリティーよりもスピードを重視した日本ラグビーに自分自身を適応させることが出来るかも重要だが、コルビにとっては順応するのは比較的容易だったという。

「正直なところ、難しいことはないと思う。チームのスタイルが自分には合っていると思うし、チームの皆が温かく迎えてくれて、すぐに馴染むことが出来たと思う。また、学び易い環境が出来ていて、常にアドバイスをもらえる環境が揃っています。チームには経験値の高い選手も多いし、自分の内側、外側の仲間がいつもサポートしてくれることで馴染んできている。自分のような新しい選手は非常に慣れやすい環境だと思う」

 国外リーグに参戦する選手も代表選考の対象とする南アフリカ勢は、既に昨季までも数多く来日してきている。日本の横浜キヤノンイーグルスでプレーする南アフリカ代表CTBジェシー・クリエルに、W杯優勝後にリーグワンのレベルで個人の能力を伸ばすことは難しいのではないかと聞いたが、横浜では今季で4シーズン目のミッドフィールダーは即座に否定している。

「そんなことは全然ないよ。いまや世界クラスの選手が集まり、僕らのチームの日本選手もポテンシャルは高い。自分自身も間違いなく、リーグワンでプレーすることで進化してきたし、世界最高レベルのリーグになってきているんだ」

 ラグビー選手の中でも“超”が付くナイスガイのクリエルの言葉だが、選手として脂の乗り始める25歳から横浜でプレーしてきたこと、昨秋の世界一チームから主力メンバー7人が日本でプレーすることが、他国のトップ選手にも日本のレベルを差し計るものさしになるのは間違いないだろう。

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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