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日本の陸上を「世界水準に引き上げたい」 サニブラウン、現役で次世代アスリート大会開催の意味

イベント後に報道陣の前でプレゼンテーションをしたサニブラウン。日本陸上界の未来へ熱い思いを語った【写真:牧野豊】
イベント後に報道陣の前でプレゼンテーションをしたサニブラウン。日本陸上界の未来へ熱い思いを語った【写真:牧野豊】

ファン獲得のための「エンターテインメント」施策案も披露

 そして、その先にはさらなる野望もある。

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「国体やインターハイ、日本選手権と同等のステイタスを持つ大会として確立し、海外のコーチからも注目を集める大会にしたい。若い選手にとって、アメリカ、ヨーロッパなど海外への架け橋にできればと考えています」

 プレゼンテーションでは「次世代育成のための主催大会」のほか、ファン獲得のための「エンターテインメント」施策も披露。海外のトップ選手を日本に呼び、街中でのストリートレース、しかも注目度を集められる1対1のようなスタイルでの開催案を挙げていた。

 もちろん、それらは「競技者として世界のトップになること」という大前提の目標があってのこと。来年のパリ五輪、そして2年後に東京で行われる世界陸上に向け、スプリンターとしての決意も改めて明言した。

「オリンピックや世界陸上でメダルを取ったり、世界記録を出したり。そうした競技面で自分の背中を見せることで、陸上競技全体の人気を上げること、より多くの子供たちや一般の方々に夢を与えられるようにしたいです」

 競技者として、プロデューサーとして――。日本陸上界を盛り上げるべく、サニブラウンのさらなる活躍は、この新たな「夜明け」から今後も広がりを見せていく。

(牧野 豊 / Yutaka Makino)

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牧野 豊

1970年、東京・神田生まれ。上智大卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。複数の専門誌に携わった後、「NBA新世紀」「スイミング・マガジン」「陸上競技マガジン」等5誌の編集長を歴任。NFLスーパーボウル、NBAファイナル、アジア大会、各競技の世界選手権のほか、2012年ロンドン、21年東京と夏季五輪2大会を現地取材。22年9月に退社し、現在はフリーランスのスポーツ専門編集者&ライターとして活動中。

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