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愚直に努力する渋野日向子に必要な自信 スランプ経験者の先輩・宮里藍に聞きたいこと

女子ゴルフの日米共催ツアー・TOTOジャパンクラシック(滋賀・瀬田GC北C)は6日、ジェマ・ドライバーグ(英国)の米ツアー初優勝で幕を閉じた。64位で終えた渋野日向子(サントリー)は、今季国内ツアーでの戦いを終了。出場した計3試合を取材した記者が、渋野の立ち位置、マインドを考察した。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)

TOTOジャパンクラシック最終日に出場した渋野日向子【写真:Getty Images】
TOTOジャパンクラシック最終日に出場した渋野日向子【写真:Getty Images】

今季国内ツアー出場3試合取材した記者が渋野を考察

 女子ゴルフの日米共催ツアー・TOTOジャパンクラシック(滋賀・瀬田GC北C)は6日、ジェマ・ドライバーグ(英国)の米ツアー初優勝で幕を閉じた。64位で終えた渋野日向子(サントリー)は、今季国内ツアーでの戦いを終了。出場した計3試合を取材した記者が、渋野の立ち位置、マインドを考察した。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)

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 渋野は今季を振り返り、「ちょっと、悔いが残る1年だったかな」と言った。理由は主戦場にした米ツアーで好スタートを切りながら、中盤戦から予選落ちを重ねたからだという。

 確かに、渋野は出場2試合目のホンダLPGAタイランドで8位に入り、メジャー初戦のシェブロン選手権で4位。ロッテ選手権では優勝争いをして2位だった。この時点で、最大の目標「シード獲得」を達成。その勢いから、同ツアー初優勝も近いと見られていた。そして、ブリヂストンレディス出場で5月に一時帰国。期待値は高まったが、会場にいた米ツアー9勝・宮里藍の見方は冷静だった。

「コースに対応できると思いますし、彼女の力を発揮する土台ができた感じがします、と偉そうに見ています(笑)。ただ、まだ1年目ですし、移動、環境の変化に対応するのには時間がかかりますし、これからのために積み重ねることが重要です。まあ、日向子ちゃんは、楽しそうにプレーしているので、それはうれしいです」

 宮里は高3の03年秋にプロデビューし、06年に海を渡った。1年目は苦労しながらも、全米女子プロ3位、全英女子オープン9位とメジャーで強さを発揮した。「(1年目は)楽しい思い出しかないです。自分の知らないゴルフを見て感じて、日本にない芝質でプレーすることも楽しかったです」。9月に帰国すると、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで立て続けに優勝。しかし、米ツアー2年目の07年にドライバーイップスにかかった。飛距離の出る選手が多い中、「もっと飛ばさなければ」と思い、スイング改造をして、ジュニア時代からのリズム感を失ったことが原因だった。

 1年目の渋野は、今季残り1試合に出場するが、22試合出場でトップ10入り5度、予選落ち9度、棄権1度。8月の全英女子オープンでは3位に入っているものの、4月下旬以降は苦労をしてきた。宮里、上田桃子、畑岡奈紗、古江彩佳は、米ツアー参戦1年目に一時帰国すると、すぐに国内ツアーで優勝している。しかし、渋野はそうはいかなかった。

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