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「ゴツくなった?」と廣瀬俊朗が注目 ラグビー新旧主将対談、リーチマイケルの新境地

ラグビーが「楽しい」リーチ、試合前日は「寝られない」

リーチ 「このチームで12年やってきて、やっとやり方が分かってきた。代表やって、東芝やって、調子が崩れた時に、もっとやればいいのか、休めばいいのかという迷いがあった。でも、いろいろ分かってきたね。やっぱ休まないとね」

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廣瀬 「絶対休まないといけない。でも、まだいいか。若いから。俺はおじさんだからね。今、何歳?」

リーチ 「今年34。ずっと、休んだらアウトだった。ずっとやりっぱなしのほうが調子上がっていた。でも、(この年齢だと)リカバリーは大変ですね」

廣瀬 「変わってきた?」

リーチ 「今、試合の2日後にまだ体が痛い。前は試合の次の日でも(ラグビー)できちゃうくらいだったから、いろいろ変わってきた」

 今やベテランの域に達しているリーチ。体力面でも変化を感じているが、その一方で、ゲームの流れを読む判断力では円熟味が増している。学生時代からの持ち味は、フィジー人の母から受け継ぐ柔軟でスピーディーなアタックだったが、今は危機察知能力に長けたタックルや密集戦でのボール争奪戦で、いぶし銀の輝きを放つ。プレースタイルが脚光を浴びる主役から、地味だがチームに欠かせない脇役へと変化を続けながら、調子を上げてきたチームに欠かせない存在感を見せる。

 そして2人のトークは、輝きを増し始めたチーム、メンバーへの愛情に近い期待感へと進んでいく。

リーチ 「今、コーチがすごくいい。FWコーチのサム・ワードが来て、いろいろ面接をしたりして、分かったことも多い。引き出しがいっぱいある」

廣瀬 「それってラグビーの引き出し? 人間としての?」

リーチ 「面白いですよ。怒る時は本当に怒るけど、仲がいい。コーチング能力も高いと思う。子供の世代からコーチをやってきたので、教えるのが上手です」

廣瀬 「セットピースも調子いいしね。(選手の)能力が高いのもあるけど」

リーチ 「(両ロック=LOは)身長2メートルあるからね。大内真(フッカー=HO)が、だいぶ助かってますよ。(プレーも)速いし、止まらないし」

廣瀬 「スクラムが良くなってきた」

リーチ 「安定してきましたね。去年の今頃はリコー(ブラックラムズ東京)とやって、スクラムを8回押されていた。今は、やってきたことが形になってきている。いい感じです。雰囲気もいいしね。雰囲気はすごく大事。負けていると自信がなくなるし、雰囲気が悪いと負け癖もつく。それに若手に、めちゃくちゃ上手な選手もいるので楽しみです」

廣瀬 「こんなにマイケルが楽しい楽しいと言った時って、なかったんちゃうかな」

リーチ 「ラグビーをやって楽しいのは久々ですね。今は金曜日の夜は寝られない」

廣瀬 「ええっ! 楽しみで?」

リーチ 「(翌朝)起きたら早く試合したいです」

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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