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「最強ロシア女子」の衝撃 15歳ザギトワ&18歳メドベージェワ、至高のノーミス決戦

「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や関係者の知られざるストーリー、競技の専門家解説や意外と知らない知識を紹介し、五輪を新たな“見方”で楽しむ「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」を連日掲載。注目競技の一つ、フィギュアスケートは「フィギュアを好きな人はもっと好きに、フィギュアを知らない人は初めて好きになる17日間」をコンセプトに総力特集し、競技の“今”を伝え、競技の“これから”につなげる。

平昌五輪の表彰台で笑顔を見せる銀メダルのエフゲニア・メドベージェワ(左)と金メダルのアリーナ・ザギトワ【写真:Getty Images】
平昌五輪の表彰台で笑顔を見せる銀メダルのエフゲニア・メドベージェワ(左)と金メダルのアリーナ・ザギトワ【写真:Getty Images】

「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」#76 「フィギュアスケート五輪激闘譜」2018年平昌五輪・女子シングル編

「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や関係者の知られざるストーリー、競技の専門家解説や意外と知らない知識を紹介し、五輪を新たな“見方”で楽しむ「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」を連日掲載。注目競技の一つ、フィギュアスケートは「フィギュアを好きな人はもっと好きに、フィギュアを知らない人は初めて好きになる17日間」をコンセプトに総力特集し、競技の“今”を伝え、競技の“これから”につなげる。

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 今回は過去3大会の激闘を振り返る「フィギュアスケート五輪激闘譜」、2018年平昌五輪の女子シングル編だ。15歳のアリーナ・ザギトワが金メダル、18歳のエフゲニア・メドベージェワが銀メダルとロシア勢が1、2位を独占。日本でも人気を博した2人の華麗な演技が記憶に残り、現在まで続くロシア時代の幕開けを象徴する大会となった。一方で、日本勢2人を含めて上位陣はミスが少なく、ショートプログラム(SP)、フリーともにハイレベルな争いが繰り広げられた。(文=松原 孝臣)

 ◇ ◇ ◇

 バンクーバー、ソチ大会の中心にいて、フィギュアスケート界を長年にわたり支えてきた浅田真央、キム・ヨナ(韓国)が第一線を退き、迎えた2018年の平昌五輪。ソチの前後から見えていたロシア勢の躍進のままに、大会の優勝候補はロシアの2人、エフゲニア・メドベージェワとアリーナ・ザギトワと見られていた。

 メドベージェワは2016、2017年の世界選手権を連覇するなど世界をリードしていたが、このシーズンは右中足骨骨折でグランプリファイナルなどを欠場したことなどが懸念されていた。一方、シニアデビューシーズンであったザギトワは、グランプリファイナルを含めすべての大会で優勝を飾って平昌五輪を迎えていた。

 だが注目選手はロシア勢だけではなかった。カナダには前シーズンの世界選手権銀メダルなどトップスケーターの1人の地位にいるケイトリン・オズモンドがいた。出場枠が「2」だった日本からは、前シーズンの故障による長期休養から劇的な復活で代表となった宮原知子、シニアデビューとなったシーズンで右肩上がりに成長し全日本選手権2位で代表の座を掴んだ坂本花織が出場していた。

 そしてスケーティングを持ち味に、4度目の五輪出場となるカロリーナ・コストナー(イタリア)もいた。

 見るべき選手、ポイントの多い大会が始まると、それぞれが持ち味を発揮する演技が氷上に展開された。

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松原 孝臣

1967年生まれ。早稲田大学を卒業後、出版社勤務を経てフリーライターに。その後スポーツ総合誌「Number」の編集に10年携わり、再びフリーとなってノンフィクションなど幅広い分野で執筆している。スポーツでは主に五輪競技を中心に追い、夏季は2004年アテネ大会以降、冬季は2002年ソルトレークシティ大会から現地で取材。著書に『高齢者は社会資源だ』(ハリウコミュニケーションズ)、『フライングガールズ―高梨沙羅と女子ジャンプの挑戦―』(文藝春秋)、『メダリストに学ぶ前人未到の結果を出す力』(クロスメディア・パブリッシング)などがある。

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