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“怪童”父に持つワセダの逸材は必見 将来の日本代表入りが期待される逸材たち【BK編】

帝京CTB尾崎泰雅【写真:(C)JERFU】
帝京CTB尾崎泰雅【写真:(C)JERFU】

河瀬以上の決定力を持つ早大WTB古賀は快足武器に開幕から5戦5トライ

 決定力では河瀬以上の能力を持つWTB古賀由教(東福岡=4年)は、開幕から5試合で5トライを積み上げる。その快足は、ファンならすでにご存知だろうが、今季の筑波大戦では先に挙げた小西、長田とのコラボレーションで圧巻のトライを決めている。

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 前半20分のミッドフィールドでの連続攻撃から、長田が2人のディフェンダーを引き付けながら、内側に走りこんできた小西へ、肩越しに放るようなオフロードパス。小西が一気の加速で、さらに内側に切れ込み防御を引き付け、スペースの出来た大外へのロングパスを古賀が受ける見事な連携から、30メートルを駆け抜ける華麗なトライを生み出した。

 このトライシーンで古賀は、相手選手と競り合う状況でトップスピードから急速に減速、再び加速するチェンジ・オブ・ペースを駆使して防御を崩している。ただの走り屋ではない非凡さを、いかんなく見せつけたプレーだった。

 非凡さでは、慶大にも古賀に負けていない資質を秘めた選手がいる。昨年は花園で活躍したルーキーFB山田響(報徳学園=1年)だ。優勝候補に土を付けた明大戦での逆転サヨナラPGで注目を浴びたが、キックでは、この試合で相手反則からのタッチキックを立て続けに失敗して得点チャンスを潰すなど致命的なミスを犯している。山田がラグビープレーヤーとして無限の可能性を持つのは、キックではなく、視野の広さと、柔軟な足首を生かしたステップとスピードだ。

 大学ではまだ十分にそのポテンシャルを発揮するチャンスがない山田だが、青学大戦終了直前の右オープン攻撃で見せた、左右のステップを駆使したアジリティーの高いランプレーが本来の持ち味だ。上位校との対戦が続くこれからの試合で、快足とステップを爆発させるチャンスに注目したい。

 同じ才能系では、明大のSO/FB山沢が注目される。開幕から怪我で欠場が続くため現時点での評価は難しいが、高い身体能力を生かした奔放なアタックは学生トップクラス。早大・河瀬とともに、将来の日本代表10、15番争いを担う能力は十分にある。

 帝京大では、FW編で挙げた江良、奥井の高校時代から1年先輩のSO高本幹也(大阪桐蔭=2年)の落ち着いた指令塔ぶりは目を見張る。CTBで全国制覇を果たした高校時代から活躍してきたが、SOでの強みは引き出しの多さ。キック、ラン、コンタクトと、あらゆるプレーで大学トップレベルで通用することを開幕戦から証明してきた。早大戦では、自ら仕掛けてのオフロードパスでトライを演出するなど大学王者とも互角に渡り合った。

 メンバー入りが少ない上級生だが、CTB尾崎泰雅(伏見工=4年)が気を吐いている。同じ伏見工―帝京大からサントリーで活躍するFB尾崎晟也の弟で、シャープなランが持ち味の兄とは異なる、パワーを生かした力強い走りが武器だ。今季は開幕2戦目からWTBで先発を続けて4試合で6トライを量産。まだ粗削りな印象だが、182センチ、84キロのサイズ以上のダイナミックなアタックは、代表戦でアウトサイドBKに求められる資質を感じさせる。

 開幕戦で慶大を倒しながら、帝京大、明大、早大に敗れて上位戦線から後退する筑波大で、将来性を期待したい原石がCTB谷山隼大(福岡=1年)だ。昨秋のW杯を区切りに日本代表を引退したWTB福岡堅樹(パナソニック)の高校、大学の後輩だが、そのプレータイプは対照的。スプリンタータイプの福岡先輩とは対照的に、184センチ、94キロのサイズを生かしたパワフルなランとコンタクトプレーで存在感を見せる。

 早大戦で大学王者相手に肉弾戦で互角以上のパワーを披露。相手選手を頭からグラウンドに叩きつける危険なタックルで一時退場となったが、これも有り余るパワーによるもの。自分のポテンシャルをコントロールして、プレーの精度を磨けば将来の可能性が大きく広がるはずだ。

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19年と6大会連続で取材。

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