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【今、伝えたいこと】「なんで打てんのや!」ではダメ リトルリーグ世界一、亀山つとむの野球少年育成術

亀山氏は就任3年目の1999年、大阪・枚方リトルを世界一に導いた
亀山氏は就任3年目の1999年、大阪・枚方リトルを世界一に導いた

野球ゲームも子どもたちの教科書「興味があるところから入るといい」

 子どもたちの基本的なルールは「明るく楽しく元気にやろう」。楽しいから野球をしている子どもがほとんどのはず。根底にあるものを忘れてほしくなかった。併せて「できることはちゃんとやろう」と伝えた。

「しっかり挨拶する、道具を大事にする、バットをしっかり振る。打ったらアウト、セーフと言われるまでしっかり走る。守備は捕れるかどうか関係なくボールを捕りに行く。打てない、守れない、は練習すればうまくなります。参加しないことが1番ダメなことだということで、決め事でやっていましたね」

 元々野球が盛んな地域。徐々に子どもが増えていく中で「怒らない」ことも大切にしていたという。

「子どもに明確に指示を出して、リクエストに応えた分に関しては、監督、コーチが責任を取ってあげようと。例えば真っすぐ一本、高めだけ狙っていこうと指示して、低めや変化球が来たらそれは仕方ないと。『なんで打てんのや!』とか『なんで振らんのや!』じゃなくてね。四球はいらない、とりあえず三振していいから3回振ってこいという考え方で、振ることを怖がらないようにするのが大事でした」

 現在は履正社医療スポーツ専門学校で指導をしているが、目線を同じ高さとするため選手と座って話すなど、リトルリーグ時代の経験が活きている。選手の考えを極力理解するため「グラウンドでの指導者と生徒という立場以外は、できるだけ友達みたいな感覚」でいられるようにも気を遣っているという。

「『ありえねえな!(笑)』と思ったりもするんですけど、理解してあげないと。僕らの勉強もまだ現在進行形ですよね。指導者としてはまだ発展途上だし、野球人として考えることを止めたら終わると思う。頭の中のスキルを、いかに現代に合わせていくかが大事」

 常に時代に合った指導を心掛けている亀山氏。今、野球ができない少年、少女がモチベーションを保つにはどうすればよいか。たとえ野球ゲームであっても、ヒントはあるという。

「野球ゲームもシミュレーションだと思ってやれば1つの勉強、教科書にもなるんじゃないかと。例えば、ゲームで打率が高い打者は打てるポイントが大きいですよね。そうなるためにはどう努力するの? という話で、じゃあ素振りするとかね。興味があるところから入るといい。

 やらないといけない苦しい練習は、楽しくなるための練習。そこを理解できると素振りもできると思う。ただ単に『走れ! バット振れ!』では今の子はできない。自分の野球がより楽しいものになると理解してやれば、もっともっとトレーニングや練習方法に興味が持てるんじゃないかと思いますね。そういうことを今は一生懸命探して、試して、グラウンドで野球ができるときの喜びを感じるための準備期間だと思えばいいんじゃないかと思いますね」

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