憧れの不破聖衣来を「超えたい」 1年生で衝撃区間賞、陸上界に現れた新ヒロインの肖像…練習の虫、趣味は「走ること」――名城大・木村真桜
目標は不破聖衣来
木村には忘れられない走りがある。
テレビ画面の向こうで、圧倒的な輝きを放つ当時拓大の不破聖衣来(三井住友海上)だ。2021年の全日本大学女子駅伝。最長5区で不破が28分00秒の区間新記録を樹立した時、木村はまだ中学2年生だった。その姿は目に焼き付いている。
もともと他人のレースを見ることは、あまりなかった。「自分の走りしか気にしてなかったので、レースを見るのもすぐ飽きちゃうんです」という。でも不思議と不破は特別だった。「不破さんのレースを見るときは最後まで見られて」と自然と惹きつけられた。
大学でも陸上を続けたい。もっと強くなりたい。そして、いつか世界で戦える選手になりたい。不破の走りは、そんな夢を抱くきっかけの原体験になった。当時を「不破さんが長い距離で活躍しているのを見て、学生でもこういう風に活躍できるんだって刺激をもらった」と振り返る。
その憧れは今年から目標に変わった。
茨城キリスト教学園高時代は、全国高校総体(インターハイ)に出場できなかった。しかし、名城大入学から1か月足らずの4月、日本学生対校選手権(日本インカレ)女子1万メートルでは32分31秒56をマーク。ワンジルに次ぐ日本人トップの2位となり、急成長を示した。
「最初は(不破さんは)ただすごいなって思っていたのですけど、大学に入って自分のタイムも伸びて、もっと上を目指したいって思った時に、やるなら不破さんを超えたいって思いました。富士山女子駅伝や全日本大学女子駅伝の区間記録もそうですし、1万メートルの不破さんの学生記録も、4年間で破りたいと思っています」と力を込めた。
もともと「レベルの高いところで競技を続けたい。やるなら日本一を目指すチームでやりたい」との思いで、名城大を進路に選んだ。2017年から23年まで全日本大学女子駅伝を7連覇。中学生のころからテレビで見ていた圧倒的な強さが姿が、脳裏に焼き付いていた。ハイレベルな環境に飛び込み、進化は加速した。
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