「あと何kmでお父さんたちがいる」 父・ケツメイシ大蔵の歌声を力に区間新…「覚悟はいいか」殻を破った12.8km――国学院大・吉田蔵之介
昨年は3大駅伝を走れず「他の選手にビビってしまっていた」
昨季は大学3大駅伝に出場できなかった。相手を意識するあまり、思い切った走りができずにいた。「他の選手にビビってしまっていた部分がある」。スピードに対する怖さもあったが、練習から1キロ2分45~50秒のペースを意識。自分の限界を押し広げようと取り組んできた。
現在地を丸ごと受けとめた。そして、あがきながら、その道を信じた。手応えをつかんだのは今春の5000メートルの記録会。磨いてきたスピードを恐れずに出し切る走りに徹し、確かな手応えを得た。「今までの競技人生で攻めて走れたことがなかった。それを壊せた」。一歩、前に進んだ。
大学生活で残す大舞台は、来年1月の箱根駅伝だ。1年時は9区7位、2年時は10区3位だった。しかし、今年1月の大会では10区にエントリーされていたものの、当日のメンバー変更で3年連続の出走はかなわなかった。
「今年の箱根駅伝では当日変更で、もの凄く悔しい思いをした。その悔しい思いをぶつけたい。最後の箱根駅伝は本当に2年分の走りをして、チームで優勝して笑顔で終われるようにしたい」
卒業後も実業団で競技を続ける。それでも、大学生活最後の箱根路は特別だ。覚悟を新たに、残り2か月を過ごしていく。最高の「冬の思い出」をつくる。
(THE ANSWER編集部・上田 悠太 / Yuta Ueda)
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