「あと何kmでお父さんたちがいる」 父・ケツメイシ大蔵の歌声を力に区間新…「覚悟はいいか」殻を破った12.8km――国学院大・吉田蔵之介
全日本大学駅伝は1日、熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前の8区間106.8キロで行われ、国学院大は5時間7分5秒の2位だった。6区(12.8キロ)では吉田蔵之介(4年)が36分41秒の区間新記録を樹立。3人組音楽グループ「ケツメイシ」のリーダー・大蔵を父に持つランナーが快走した。

「THE ANSWER 陸上PLUS|STORY」 全日本大学駅伝
全日本大学駅伝は1日、熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前の8区間106.8キロで行われ、国学院大は5時間7分5秒の2位だった。6区(12.8キロ)では吉田蔵之介(4年)が36分41秒の区間新記録を樹立。3人組音楽グループ「ケツメイシ」のリーダー・大蔵を父に持つランナーが快走した。
時がきた。「覚悟はいいか?」。そう吉田は己に問うた。自分を信じた。先頭の早大から2分39秒差の2位でタスキを受けた。従来の区間記録を6秒更新する36分41秒。前田監督から受けた「攻めの走りをしよう」との指示を完遂。持てる全てを出した。
勝負を前に、イヤホンを耳につけた。スマホのプレイリストから流したのは「覚悟はいいか」。ケツメイシが2018年にリリースした曲だ。「全部のフレーズが僕の背中を押してくれる」。いつものルーティンで気持ちを奮い立たせ、レースに向かった。
レース前は大蔵から「楽しんで走ってこい」と送り出された。そして、沿道では家族が待っていた。「あと何キロでお父さんたち家族がいるって感じで走っていました」と吉田。9キロを過ぎて、少しペースダウンしたが、家族が待つ場所を思い浮かべると、力が湧いた。
11キロ手前。家族の前を通り過ぎると、「頑張れ!」という声がはっきりと聞こえた。一番苦しいところで届いた、何よりも心強い声。その声援が最後のひと踏ん張りを支えた。
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