夢は新薬開発「病気で苦しむ人を助けたい」 石垣島から全国へ…4m超のポールと海を渡り、次の挑戦へ――八重山・羽地諒芽

「病気で苦しむ人を助けたい」 叶えたい新たな夢とは
ボウルター(棒高跳び選手)になったのは高1の冬。「棒高跳びをやってみないか」と顧問の先生から提案され、八種競技から転向した。
身長より遥かに高いバーに挑む毎日。日々の練習で少しずつ「目標に手が届く」感覚に虜になった。一方、離島ならではのハンデもあった。
遠征のたびに沖縄本島まで直行便で約1時間。特に頭を悩ませたのが全長4~5メートルのポール。伸縮しないため、持ち運びすら一苦労だった。羽地は「空港で荷物検査を通したり……ちょっと面倒くさかったですね」と苦笑いで回顧する。
今後は陸上人生に区切りをつけ、九州大学薬学部への進学を目指し勉強に専念する予定だ。見据えるのは「製薬研究者」という新たな夢だ。
新薬を生み出すために病気の原因を調べ、薬の候補となる物質を探して効果や安全性を確かめる専門家。将来のことを考えるうちに漠然と「人助けがしたい」と思うようになり、志した。
「病気で苦しんでいる人たちを助けたいと思った。医者(を目指す選択肢)もあったんですけど、薬の方が自分に合っているかなと」
目標を決め、課題を見つけ、試行錯誤を繰り返す。陸上で培った真摯な姿勢は、今後の受験勉強や研究生活にも生きてくるはずだ。
「全国に出場できたのは、自分が真面目に向き合ってきた結果。これからも目標に向かって、真面目に取り組んでいきたい」
最後の夏には届かなかった高い壁。今度は「研究」の舞台で必ず飛び越えてみせる。
(THE ANSWER編集部・戸田 湧大 / Yudai Toda)
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