県内No.1進学校から100m高校日本一に 「シズコウ」に2年生逸材…勉強も陸上も「100%で」――静岡・松下碩斗

高校日本一でも冷静に自己分析「最低のラインを高めたい」
在籍する静岡高校、通称「静高(しずこう)」は県内No.1の進学校にしてスポーツ強豪校でもある。
夏休み期間中とはいえ、インターハイの遠征中は「勉強もなかなかできない」と競技場にいながら学業を気に掛ける。「勉強をする時は100%で勉強に集中して、陸上をやる時は100%で陸上に集中する。中途半端になって、両方とも疎かにならないように頑張りたい」と頼もしい。
今後の課題を問われると、「そうですね」と頷いた後、レース直後ながら淀みなく言葉が続いた。
「決勝は結構ハマって良い走りができたけど、走り一本一本の質のばらつきがまだ少し大きいというのは、今大会の3本を通しても感じています。レベルの高い大会になってくると、1本目の予選から良い記録を出さなければ上に進めない。そこは自分の課題として据えて、ばらつきをなくしていく。走りの最低のラインを高めていくことを目指していきたいです」
中盤の大きなストライドと、接地からパワーを生み出す加速力が武器と自己分析する。昨秋の国民スポーツ大会は少年B100メートルを制し、日本陸連ダイヤモンドアスリートNextageに選出。今年3月に米国遠征も経験した。1つずつステップアップしている。
ただ、さらに速くなるために具体的な目標タイムを掲げるかと思えば、松下はそうしない。「数字を定めると、自分にプレッシャーをかけて硬くなってしまうので」。目の前の自己ベストを一歩ずつ更新していく。その方が自分には合っていると知っている。
憧れは地元・静岡のレジェンド、飯塚翔太。昨秋の国スポではリレーで共闘した。「本当に人間的に素晴らしい完成された方だなと感じた。そんな精神性を持った選手になりたい」。記録だけでなく、「No.1」に相応しい人間でありたいという想いも強い。
夏の大目標だったインターハイは、最高の結果で終えた。
「秋はU18、U20、国スポなど、大きな全国大会が連戦になる。怪我をせずに少しずつベストを更新していって、来年の高校ラストシーズンに備えていくことが今シーズンの目標です」
「シズコウ」が生んだ高校No.1スプリンターは、どこまでも冷静に今と未来を見つめている。
(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)









