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日本で初めてW杯を放送した局は? 74年西ドイツ大会で…子どもたちに超貴重な世界との接点【W杯トリビア】

地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会は、ベスト16の戦いに突入。「THE ANSWER」は期間中、今さら人に聞けない素朴なギモンに回答する連載「ワールドカップ・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者としてJリーグ開幕前からサッカー取材を続けてきたスペシャリスト・荻島弘一氏が、ズバリ答える。第25回は「日本で初めてW杯を放送したのは?」。

サッカー日本代表【写真:ロイター】
サッカー日本代表【写真:ロイター】

連載「ワールドカップ・トリビア」第25回

 地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会は、ベスト16の戦いに突入。「THE ANSWER」は期間中、今さら人に聞けない素朴なギモンに回答する連載「ワールドカップ・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者としてJリーグ開幕前からサッカー取材を続けてきたスペシャリスト・荻島弘一氏が、ズバリ答える。第25回は「日本で初めてW杯を放送したのは?」。

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 ◇ ◇ ◇

Q.W杯を日本で初めて放送した局は?

A.東京12チャンネル

【解説】

 熱戦が続く今大会は地上波でも日本や人気チームの試合を中心に全104試合の半分以上を生中継、全試合をDAZNが生配信しています。では、日本で初めて大会が生中継されたのは? 正解は1974年西ドイツ大会決勝、中継したのは東京12チャンネル(現テレビ東京)でした。

 当時、東京12チャンネルは伝説的サッカー番組「三菱ダイヤモンド・サッカー」を放送していました。この枠でペレのブラジルが優勝した70年メキシコ大会を52週に渡って録画放送。「次は生で」と実現させたのが、74年大会決勝の中継でした。

 7月7日、日曜日の深夜12時。皇帝ベッケンバウアーの西ドイツ対クライフ擁するオランダ。実況は金子勝彦アナウンサー、解説は後に日本協会会長となる岡野俊一郎氏でした。試合はオランダにPKで先制を許した西ドイツが、ゲルト・ミュラーのゴールで2-1と逆転勝ち。参院選の投開票日と重なり、全国ネットでもありませんでしたが、サッカーファンが眠い目をこすりながらテレビの前にかじりつきました。

 その後、東京12チャンネルは1年以上に渡って同大会を録画放送。45分番組で今では考えられない「後半は次週」という構成だったものの、当時の子どもたちにとっては唯一の「世界」との接点だったのです。

 78年アルゼンチン大会からはNHKが中継。決勝のスタジアムに舞う紙吹雪は、今も語り草です。90年イタリア大会からは衛星放送も始まり、中継試合数は飛躍的に多くなりました。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)

荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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