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ロボット審判でも変わらぬ“原点”元阪神コーチの攻略法 金村暁氏が見た意外な現実「150kmでもカンカン…」

ロボット審判の攻略法は、イメージと違うところにあるという【写真:羽鳥慶太】
ロボット審判の攻略法は、イメージと違うところにあるという【写真:羽鳥慶太】

日本人の特性にピッタリ…求められる条件「いくらでも勝てる」

「可能性は全然あると思いますよ。小さく動く変化と、低めのコントロール。それさえあればいくらでも勝てると思います。今こちらの野球は高め、高めって言ってるけど、絶対に大事なのは低め。そこから高めをたまに見せる投手なら、より空振りも取れる、やっぱり“原点”っていうように、アウトコース低めが一番だと思うんです」

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 人間の目ではなく機械がジャッジするABSは、捕手のフレーミングや変化球の動く方向に判定が影響されないのが特徴だ。投手が考えるべきストライクゾーンは間違いなく変わる。「高低は広いけど、左右はそんなに広くない」。そして広いと言われる高めを有効に活用しようとすれば、考え方が大切だという。

「150キロを投げる投手でも、ずっと高めに投げていれば打たれてしまう。そこに意識がいきますからね。やっぱりいろいろ散らすから、目が動いて打てなくなるのがバッターだと思うんです」。高めをうまく使える投手として挙げたのは、阪神で指導した才木浩人投手だ。「ああいうホップ成分のある投手は空振りを取れますけど、韓国の投手は手元で伸びない球質が多い」。それなのに、高めにこだわってしまう傾向がある。

「だから、考え方ひとつです。僕は変えられる自信がある。細かいことをやってきていないだけで、やろうとすればできるんです。野球脳を与えるだけで、ここから絶対変わりますよ」

 阪神を退団した昨季限りで、ユニホームを脱ごうと思っていた。異国に渡っての指導者生活で願うのは「俺と一緒にできて良かったなと思ってくれる選手が、1人でもいてくれたらいいな」ということだけだ。「タイガースのときもそうだけど、俺と関わった以上は、もう1円でも多く稼いでくれと思っているので」。ここではその思いがさらに強くなった。

 キャンプで投手陣と、年俸の話になった。韓国プロ野球ではFA移籍した選手の年俸が突出して高く、それ以外の選手が低く抑えられているという現実がある。「去年60、70試合投げましたという選手の年俸が『えっ』という感じなんです。日本円にしたら300万円くらいもザラで。プロ野球選手になった以上、僕の指導した選手がみんな稼いでくれたらハッピーなので」。考え方ひとつで、急成長を遂げることもあるのが野球。ロッテの若い選手たちが、それを実証してくれる。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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