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羽生結弦もハマった「リンクの穴」の原因と影響 本田武史「咄嗟に避けるのは難しい」

「ミスがありながら、95.15点という結果は評価されるべき」と語る本田武史氏【写真:窪田亮】
「ミスがありながら、95.15点という結果は評価されるべき」と語る本田武史氏【写真:窪田亮】

2位鍵山は「本当にノビノビ」、3位宇野は「団体戦超えの演技」

 2位に躍進した鍵山選手は質の良いジャンプを跳び、スケーティングも滑らか。加点もらえる要素が多い選手。本当にノビノビと滑っていました。すでに団体戦でフリーを滑り、五輪の緊張感はあったと思います。

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 しかも、また異なる独特の緊張感がある個人戦で、あれだけのことができたのは、やってきた練習をすべて出せたからでしょう。

 3位に入った宇野選手も団体戦を超える自己ベストをマーク。前半のコンビネーションジャンプの着氷で手をついたものの、その他の要素でしっかりと加点を引き出すことができたから、団体戦を超える演技につながりました。

 そして、113.97点という世界新記録を叩き出し、首位に立ったのはネイサン・チェン選手。4年前の平昌五輪SPで17位となった悔しさがある中で、凄く落ち着いていた。練習通りに力を発揮した印象です。

 アクセル以外の5種類という多くの4回転を跳び、回転速度が抜群。GOE(出来栄え点)も引き出せる。スピンも含め、一つ一つの質が高く、すべての要素を綺麗に動いているところがチェン選手の強さです。

 一方で、会心の演技で9位に入ったカナダのキーガン・メッシング選手が印象に残りました。もともと団体戦に出場予定でしたが、出発前にコロナの検査に引っ掛かり、ようやく昨日到着し、今日この演技。彼の強さを感じました。

 逆に米国のヴィンセント・ジョウ選手は団体戦翌日に陽性判定。見えない敵と闘い、選手はできる限りの対策を尽くし、毎日PCR検査をしていますが、どうしようもできない。その中で、メッシング選手は五輪を滑ることができて良かった。

 中1日が空き、10日はフリーが行われます。フリーでは4回転の本数も増えますが、その分、リスクは高くなります。一つ一つの技をいかに正確に決めていくかがポイントになります。

 羽生選手は4回転アクセルの成功が注目されるが、3位の宇野選手におよそ10点差、2位に鍵山選手におよそ13点差。彼の力であれば、メダル争いに当然食い込んでくる。羽生選手らしい演技をしてほしい。

 鍵山選手は凄く勢いに乗って良い状態。団体戦フリーのようにノビノビと滑ること。宇野選手は4回転5本という高難度のプログラムを準備。宇野選手らしい「ボレロ」の世界観を出し切ることを願っています。

(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)

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