「私は周りに頼って好きなバレーをやっている」 結婚・出産、35歳で初五輪…再び日本代表へ「行こう」決断の理由――バレー・岩崎こよみ
結婚、出産を経て、今なお日本代表の肩書きで戦う女子アスリートがバレーボール界にいる。岩崎こよみ、36歳。昨夏のパリ五輪に出場し、4歳になった愛息の子育てと競技を両立するママセッターだ。「『私は周りに頼って好きなバレーボールをやっています』ということをどんどん発信していきたい」。今季も日の丸を背負ってトスを上げる。

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結婚、出産を経て、今なお日本代表の肩書きで戦う女子アスリートがバレーボール界にいる。岩崎こよみ、36歳。昨夏のパリ五輪に出場し、4歳になった愛息の子育てと競技を両立するママセッターだ。「『私は周りに頼って好きなバレーボールをやっています』ということをどんどん発信していきたい」。今季も日の丸を背負ってトスを上げる。
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5月22日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた女子日本代表の会見。
「背番号1番、岩崎こよみです。私が画面に映ると息子が喜びますので、ぜひメディアのみなさん、たくさん女子日本代表バレーボールを取り上げてください。よろしくお願いします」
代表メンバー30人が順番に自己紹介をする形式。「選出されてうれしいです」「ロス五輪に向けてレベルアップを」といった周囲の若手とは一線を画す岩崎の言葉に、会場は温かい空気に包まれた。
昨夏、35歳にして初めて五輪の舞台に立った。そこから10か月、28年ロス五輪に向けてスタートを切った日本代表メンバーに岩崎も名を連ねた。
「個人的には一年一年で考えていて。将来、何があるか分からないじゃないですか。今、こんなに素晴らしいメンバーとバレーをできるチャンスがあるんだから、行こうって思って」
自分の気持ちに正直に。日の丸を背負う覚悟を決めて、またここにやってきた。