[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

ランニングで膝のお皿周りが痛くなる原因 走った後のルーティンに必要な3つのこと

大腿四頭筋のように厚みもしっかりある筋肉は、ストレッチ前に丁寧にマッサージをすることが効果的
大腿四頭筋のように厚みもしっかりある筋肉は、ストレッチ前に丁寧にマッサージをすることが効果的

太もものマッサージと静的ストレッチを紹介

 続いては、太もものマッサージと静的ストレッチです。

 筋肉は基本的に、マッサージで血行を促し、その後、静的ストレッチをするという順番で行うと、効率的に伸ばせます。マッサージを行うと筋肉の温度が一時的に上がります。すると、筋肉を包む「筋膜」という組織の抵抗が低下。それにより、筋肉を引き伸ばしやすくなるからです。

 膝蓋腱炎の症状が出ている人は、もともと筋肉が硬いと考えられます。特に大腿四頭筋のように厚みもしっかりある筋肉は、ストレッチ前に丁寧にマッサージをすると効果的です。

【ストレッチ前のマッサージ】

<1>左脚太ももの膝上を、親指を上にして両手で左右からつかむ。

<2>膝上から脚の付け根あたりまで、親指の位置を少しずつずらしながら、上から圧迫するようにマッサージを行う。左太ももも同様に行う。

【太もものストレッチ】

<1>あぐらから右手を右太ももの後ろにつく。左足のかかとをおしりに近づける。左手で左足首を持つ。

<2>体を右に少しひねりながら左かかとをお尻に近づけて20~30秒キープ。

<3>いったん体を楽にし、2セット目はさらに深く体をひねる。20~30秒キープ。

<4>3セット目は右肘を床につけて行う。20~30秒キープ。逆側も同様に行う。

 痛みがあると、湿布を貼って安心される方が少なくないのですが、一時的に炎症を抑えることができても、筋肉が硬いままでは症状は改善されません。重症化する前に、日々のケアを心がけ、ケガのない、快適なランニング習慣を楽しんでください。

 ※痛みのある方は医師に相談の上、行いましょう。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

1 2 3 4

中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
UNIVAS
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集