なぜ、ダイエットは長続きしないのか 「受かることが目標」の受験勉強と同じ“罠”
ときには「自分を許してあげる気持ち」を持って
真面目な人ほど、「一切、○○を食べない」「毎日、○○をしよう」などと、極端な決め事を設定しがちです。しかし、ダイエットは「できるだけ長く続けられる」ことを見つけることが成功のコツ。いきなり高いハードルを設定するのではなく、最初だからこそ、自分が続けらそうな低いハードルを設定しましょう。
もしも、お酒を毎日飲む習慣があるなら、まずは3日に1回に減らしてみます。「意外と楽だな」「もっとできそうだな」と感じたら、今度は4日に1回、週末1日だけとさらに減らしていきましょう。一見、遠回りに感じますが、実は「痩せるまで一滴も飲まない!」などと決めるよりも、習慣化できる確率は上がり、リバウンド率もぐっと下がります。
また、ときには、自分を許してあげる気持ちを持ってください。
例えば、私はピザが大好きです。なかでも高カロリーといわれる、宅配ピザが大好物。でも、月1回は好きなだけ食べることを、自分に許しています。どんなに高カロリーでも、月1回、ピザを食べたところで、急に太ったりはしませんからね。
運動が続かないという方も同じです。何もダイエットにいい運動は、ランニングやスイミング、筋トレだけではありません。ウォーキングから始めてもいいし、昔、部活でやっていた運動にもう一度、チャレンジするのもいい。サッカーでもバスケットでも、自転車や登山でも、通勤時間に歩く割合を増やすだけでもいい。
「目標達成のためにやらなければいけないこと」ではなく、自分が「楽しい」「気持ちいい」と思うもの、「充実感を得られるもの」をまずは見つけてください。もちろん、一つに決めなくてもいいし、飽きたらまた別の運動をやればいいと思います。
まず、「ダイエットは辛く、苦しいのが当たり前」という思い込みを捨ててください。そして、以前成功した方法ではモチベーションが上がらないのであれば、今、興味のある食事法や運動のなかから、「これなら続けられるかな」と思うことを始めてみましょう。
続かない、合わないと思ったら、また違う方法を試してみればいい。年や時期によって合うものが変わる人もいますし、いつか必ず、自分に合う方法が見つかります。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)