日本戦で「こんなことが起きるなんて馬鹿げている」 元選手が“不要論”唱えたW杯の新制度 目的は「広告と金儲けだ」
サッカーのワールドカップ北中米大会が開幕。現在はグループリーグの試合が行われ、参加国が激戦を繰り広げている。今大会は前半、後半のそれぞれ中盤に3分間のハイドレーションブレイク(給水タイム)が設けられているが、これに海外メディアで「間違っている」「どうしても納得いかない」などと激論が交わされている。

ワールドカップ北中米大会
サッカーのワールドカップ北中米大会が開幕。現在はグループリーグの試合が行われ、参加国が激戦を繰り広げている。今大会は前半、後半のそれぞれ中盤に3分間のハイドレーションブレイク(給水タイム)が設けられているが、これに海外メディアで「間違っている」「どうしても納得いかない」などと激論が交わされている。
米スポーツ専門局「CBSスポーツ」のサッカー専門X「CBSスポーツ・ゴラッソ」では、「あんな形で試合が中断されるのは、間違っている」の文面とともに、元米国代表DFマルセロ・バルボア、アストン・ヴィラなどでプレーしたMFナイジェル・レオ=コーカー(イングランド)らが、ハイドレーションブレイクについて語る映像を公開した。
司会者のクリス・ウィティンガム氏は「屋根のあるスタジアムでは全く不必要です」と指摘。ドーム型のスタジアムにおいては、不必要に流れを切ってしまうとの考えのようで「慣れなければいけないのは分かっていますが、正直言って、こんなことが起きるなんて馬鹿げています。完璧に空調管理された環境なのに、素晴らしいサッカーの試合を止めてしまうのですから」などと“不要論”を唱えた。日本―オランダ戦でも、日本のいい流れが切れてしまったと感じているようだ。
レオ=コーカー氏も「元選手の視点から言うと、この件に関しては僕もあなたと全く同意見です」と同調。試合の流れがどちらかに傾いている状況でも、給水タイムによって劣勢の相手が立ちなおしてしまう機会になるとし「自分たちに有利だったあの勢いを二度と取り戻すことはできません」とコメント。「これは選手の健康や安全のためではありません。選手の健康とは何の関係もないんです。広告と金儲けのためです」と、この間にCMを流せることで企業に好都合となっていることにも触れた。
「我々が目にしているサッカーの試合の勢いを殺してしまうので、このウォーターブレイクは好きではありません」と断言するレオ=コーカー氏に対し、バルボア氏は「うーん。僕は“純粋主義者”です。子どもの頃にプレーしていたときは、30分間プレーして、その流れの中で試合をしていました。何かこう、チームと一体になっている感覚がありました。給水ブレイクが必要ない状況なのに、なぜ試合を4つのクォーターに分けてしまうのでしょうか? そこがどうしても納得いかないんです」と同じく疑問を抱いていた。
前半、後半の中盤にハイドレーションブレイクが入ることで「サッカーがクォーター制になる」との指摘もある。バルボア氏はこの3分間で的確な指示がなされ、得点が生まれたケースに触れ「それ自体は素晴らしいことです。しかし、それが私たちが見たいサッカーなのかというと違います。我々は“純粋主義者”や試合のリズムについて話していますが、本来45分間楽しめるはずの純粋なゲーム性が失われていると感じます。そこが僕にとっては受け入れがたいところです」と否定的に語った。
さらに「元アスリートとして、試合が止まり、全員がリラックスして水を飲む状況を見るのは非常にストレスです。そして再開するのも非常に難しいです。3分止まった後というのは、マラソンを走り終えた直後のようなもので、もう一度走り出す気にはなりません。すでに終わってしまった感覚です。そこから再び試合の流れに戻るには、今日(日本戦で)見たように5分、10分かかることもあります。その頃にはもうハーフタイムが近づいています」とも語った。
(THE ANSWER編集部)
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