「ちょっと焦げ臭くない?」 カメラマンが気づいた匂いの正体、必死に撮った車いすバスケの魅力

中学時代に車いすバスケを体験、だからわかる選手の凄さ
中学時代にバスケットボール部だった私も、部活動の一環で車いすバスケを体験したことがある。女子中学生は6号球だが、車いすバスケは一回り大きい7号球。脚の力は使えず、腕力だけで放つシュートはゴール下でもリングにすら届かなかった。
しかし、選手たちはレイアップ、フリースロー、3ポイントラインからも次々とシュートを沈めていた。時には片輪を浮かせて空中のボールを奪い合う。キャッチで響かせるパンッという音は迫力満点。トップ選手なら普通なのだろうが、その凄さを改めて痛感させられた。
そんな魅力を収めたい。選手が目の前を通る瞬間をゴール裏から狙った。シュートを決められた埼玉の北風大雅(4.5)がエンドラインへ球を拾いに来た。3日間で4試合目。左腕のテーピングが疲労を物語った。すぐさま攻撃へ。近くまで写る広角レンズで収めたが、予想以上に勢いよく回った車輪は少しブレてしまった。
放送で見ただけではわからない臨場感を多くの人に伝えたい。是非、この匂いと風を確かめに会場に足を運んでみてほしい。
(THE ANSWER編集部・中戸川 知世 / Chise Nakatogawa)