負傷交代する際の悔し涙に広がる反響「この場面で泣いてしまった」

　ラグビーワールドカップ（W杯）日本大会は13日、A組最終戦で日本がスコットランドに28-21で勝利し、史上初の8強入り。4連勝で首位通過を決めた。日本に感動を呼んだ80分で、ある選手交代シーンが反響を呼んでいる。前半で負傷により無念の途中交代となった具智元はピッチを退く場面で涙。実際のシーンを大会が動画付きで公開したが、勇敢な姿勢が話題を呼び、再生回数は90万回を突破するなど「この場面で泣いてしまった」「君こそが最高の侍！！」「日本の為にありがとう」との声が広がっている。

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　この男の勝利への思いなくして、歴史的8強はあり得なかった。前半21分、具智元は相手との接触で脇腹を痛めた。苦悶の表情を浮かべる25歳。すぐにリザーブ選手が準備を進めるが、具智元は再び、プレーに戻ろうとした。なんとしても戦い抜く。そんな執念が浮かんでいたが、ベンチの判断で交代。チームに思いを託し、ピッチを去る、その時だった。

　リザーブの面々に労われ、頭を叩かれた具智元の表情はくしゃくしゃになり、目に涙が浮かぶ。歴史的一戦に先発しながら、7-7という状況、わずか21分で……。無念の気持ちが感情となってあふれ出た。この試合にかける気持ちが表れたシーン。中継映像でもわずかに映っていたシーンはその後、ネット上で大きな反響を呼ぶことになった。

　大会公式ツイッターが「具智元、無念の負傷交代ですが、日本代表のスクラムはスコットランド相手に奮闘しています」と実際のシーンを動画付きで投稿。結果、チームは歓喜の勝利を上げることになり、返信欄もコメントが相次いだ。