女子ゴルフ岩井明愛、涙のホステスV「悔しさは今も…」 “エビアンの屈辱”乗り越え「自分に勝てた」
国内女子ゴルフツアーのスタンレーレディスホンダ最終日が11日、静岡・東名CC(6530ヤード、パー72)で開催された。米ツアーからスポット参戦で首位から出た岩井明愛(Honda)は、6バーディー、1ボギーの67で回って通算16アンダー。大会レコードを1打更新し、約2年ぶりにツアー7勝目を飾った。米ツアーではルーキーイヤーの昨季に1勝も、今季は「勝ち切れない状況」が続いていた。それを乗り越え、所属先の本田技研工業が特別協賛の大会でホステスV。歓喜の涙を流した24歳は、優勝会見で抱えてきた「悔しさと不安」を明かした。

スタンレーレディスホンダ最終日
国内女子ゴルフツアーのスタンレーレディスホンダ最終日が11日、静岡・東名CC(6530ヤード、パー72)で開催された。米ツアーからスポット参戦で首位から出た岩井明愛(Honda)は、6バーディー、1ボギーの67で回って通算16アンダー。大会レコードを1打更新し、約2年ぶりにツアー7勝目を飾った。米ツアーではルーキーイヤーの昨季に1勝も、今季は「勝ち切れない状況」が続いていた。それを乗り越え、所属先の本田技研工業が特別協賛の大会でホステスV。歓喜の涙を流した24歳は、優勝会見で抱えてきた「悔しさと不安」を明かした。
最終18番パー5。岩井姉妹の姉・明愛は3メートルのバーディーパットを沈め、優勝を決めた。ガッツポーズ、バンザイの後にキャディーのマーク・ウォリントン氏と強くハグ。それは10秒以上になり、明愛の目には涙があふれた。
所属先の本田技研工業が、特別協賛するホステス大会。流した涙の裏には、遠くフランスの地で味わった「屈辱」と、そこから這い上がるための「心の変化」もあった。
「ホステス大会ということで、勝手に自分でプレッシャーを感じていた部分もありました。『今日は自分に勝てたかな』と思ってホッとしています」
優勝会見。明愛は安堵の表情を浮かべていた。今季は勝ち切れない試合が続いていた。その中でも、心に最も暗い影を落としていたのが、7月にフランス・エビアン・リゾートGCで開催された海外メジャー戦のエビアン選手権だった。
同大会の最終18番パー5。明愛はバーディーを奪えず、1打差でプレーオフ進出ならず3位で終えた。
「自分の中では、悔しかった大会の一つですね。その後、少し自信をなくしてしまう時もありました」
翌8月には、同学年で最終プロテスト合格も同期の桑木志帆が、全英女子オープンを制した。自分より先に日本人7人目(8度目)の海外メジャー優勝者となった。それは仲間として、純粋に祝福はできた。来季から米ツアーで一緒に戦えることも「うれしい」と明かした。一方で、自分がエビアン選手権で勝てなかった無念が蘇ったという。
「それはあります。悔しさは今もここ(胸)に抱えています」
いつかは手にしたい海外メジャーのタイトル。そこに向かう意味でも「優勝」は、どのツアーでもうれしいという。
「アメリカでも日本でも、優勝のうれしさは変わりません。志帆が全英で勝ったこともそうですが、帰ってくると日本のレベルが上がっていることを感じます」
その状況下、明愛は卓越したショット力を見せつけた。3日間のドライバー平均飛距離は274.33ヤードで1位、アウトの計測ホール8番パー5では、初日に326ヤード、最終日に304ヤードを記録している。コースのグリーンは「メジャー大会並みに硬い」のが特徴だが、明愛はスピンの効いたアイアンショットでボールを止め続けた。
それに加えて、勝負強いパットも見せた。この日は6バーディーだけでなく、4ホールで1パットのパーセーブ。14番パー4こそ3パットのボギーにしたが、15番パー4では、3メートルのバーディーパットを決めてバウンスバックに成功した。
文字通り、世界レベルのゴルフを展開。双子の妹・千怜と切磋琢磨し続ける明愛は、「今後はアメリカでも優勝できるように頑張りたいです」と言葉に力を込めた。その準備は十分にできている。
(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)
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