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女子ゴルフで史上最大の逆転V 24位→衝撃「63」→2時間超の死闘へ…イ・ミニョン「早く帰りたかった(笑)」

国内女子ツアー・ニチレイレディス最終日が21日、千葉・袖ヶ浦CC新袖C(6590ヤード、パー72)で開催された。24位で出たイ・ミニョン(韓国)が、ツアー史上最大(順位)の逆転で8勝目を飾った。9バーディー、ボギーなしの63で回って通算13アンダー。大出瑞月(ノットグローバルホールディングス)、吉崎マーナ(加賀電子)とのプレーオフ(PO)は2ホール目から、大出との一騎打ちになり、ツアー史上最多タイの7ホール(最長2時間6分)決戦を制した。

優勝スピーチをするイ・ミニョン【写真:柳田通斉】
優勝スピーチをするイ・ミニョン【写真:柳田通斉】

ニチレイレディス最終日

 国内女子ツアー・ニチレイレディス最終日が21日、千葉・袖ヶ浦CC新袖C(6590ヤード、パー72)で開催された。24位で出たイ・ミニョン(韓国)が、ツアー史上最大(順位)の逆転で8勝目を飾った。9バーディー、ボギーなしの63で回って通算13アンダー。大出瑞月(ノットグローバルホールディングス)、吉崎マーナ(加賀電子)とのプレーオフ(PO)は2ホール目から、大出との一騎打ちになり、ツアー史上最多タイの7ホール(最長2時間6分)決戦を制した。

「やっと終わった……」。ミニョンは最後の1打となった20センチのバーディーパットを決め、天を仰いだ。

 首位と7打差の24位でスタート。頂点に立つことなど全く考えていなかった。

「成績のことは全然考えていませんでした。『早く終わって、家に帰ってのんびりするか』って思っていました」

 しかし、ゴルフの神様は無欲なミニョンに微笑み続けた。前半からバーディーを重ね、終盤にリーダーボードを見上げた時には、自身がトップタイに立っていた。

「途中で『えっ。ワンチャンあるかな?』と思いました。でも、そこからはリーダーボードを見ないようにしました。緊張して体が固まるから、自分のプレーだけに集中しようと思いました」

 POが決まった瞬間も「負け」を覚悟していた。これまで日本でのPOは3戦全敗だったからだ。

「自分自身が(POに)弱いことは分かっていたので、全然期待せずに準備しました。もちろん緊張しましたし、手がブルブル震えたり、心臓がパンパンになったりしましたけど……自分のプレーだけをすればいいかなと」

 そんなミニョンを支えたのは、母国・韓国ツアー時代に経験した「5、6ホール」に及ぶPOで勝利した記憶だった。

「あの時の経験を思い出して、『耐えて、耐えて、耐える人が勝つんだ』と言い聞かせました。体力も落ちてきて本当に疲れましたけど、相手も同じように疲れているはずだと思って、必死に耐えました」

 2時間以上の死闘。最後は気力と気力のぶつかり合いを制し、ついに歓喜の瞬間を迎えた。

「2年ぶりですけど、自分としては短く感じています。今週はショットは初日から良かったんですが、パターがどうしても入らなくて。でも、今日になってそこからあり得ないことが起きたなと。63も自己ベストですから。たくさんの記録がついた優勝であることも今、知りました。『すごいな~』という感じです」

 今季の目標は「優勝」ではなく、「安定したプレーヤーでありたい」だった。そう願いながら戦ってきた中で、この勝利は「思わぬプレゼント」だったという。

 日本ツアーには2017年から参戦。「コースのコンディションも素晴らしく、若い選手もどんどん出てきてレベルが上がっている。モチベーションをもらっています」と語るベテランには、まだやり残していることがある。

「次の目標は……まだ叶えていない『宿題』である、メジャー優勝をしてみたいですね」

 華麗なスイングから繰り出すフェードボールには、多くの選手が憧れている。34歳の今、「疲労回復が遅くなってきた」と話すが、ミニョンのゴルフ人生は円熟味を増していきそうだ。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)



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