波乱相次ぐ男子100m どうなる世界陸上代表争い 予選敗退サニブラウン「まだチャンスはある」と言える理由
9月に東京・国立競技場で開催される陸上・世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が4日、同会場で開幕。注目の男子100メートルでは波乱が相次いだ。決勝は5日の午後6時30分号砲。代表争いの行方は…。

陸上日本選手権
9月に東京・国立競技場で開催される陸上・世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が4日、同会場で開幕。注目の男子100メートルでは波乱が相次いだ。決勝は5日の午後6時30分号砲。代表争いの行方は…。
世界選手権の参加標準記録は10秒00。現時点で唯一クリアしていたサニブラウン・ハキーム(東レ)が、4日の予選で敗退。今季ベスト10秒06で優勝候補の一角だった柳田大輝(東洋大)も、予選フライング失格となった。
準決勝では日本選手権2連覇中の坂井隆一郎(大阪ガス)、9秒95の日本記録保持者、山縣亮太(セイコー)も敗退した。
5日の決勝を走る桐生祥秀(日本生命)、小池祐貴(住友電工)、多田修平(住友電工)ら8人のスプリンターは10秒00をクリアして3位以内に入れば、世界選手権の代表に内定。仮にクリアできなかった場合でも、日本選手権決勝進出選手は代表選考で有利となる。
世界選手権に出場できるのは最大3人だ。
日本選手権8位以内の選手は、8月24日までに参加標準記録をクリアすれば、日本選手権の上位から順に選出される。
次に日本選手権8位以内で、世界選手権参加資格の基準となる世界陸連のランク「Road to Tokyo」で資格を得た選手が日本選手権の上位から順に選ばれる。
続いて参加標準記録突破選手、ランクで資格を得た選手が代表となる。
現時点で出場圏内のランクにつけているのは、サニブラウンと柳田。井上直紀(早大)、桐生、小池が続く。
サニブラウンは参加標準クリア&ランク日本人最上位で、今後の展開次第で代表入りの可能性は十分。「まだチャンスはあるんで。世界陸上に選ばれた時のために怪我をちゃんと治して、準備できるようにしていかないといけない」と話していた。
山縣は厳しい状況ながら、今後の大会で参加標準を突破しての逆転代表入りへ、「そこは狙っていこうかなと思う」と前を向いていた。
(THE ANSWER編集部)