大谷、投げただけで驚異の記録ラッシュ メジャー初、72年ぶり…ドジャース記録も「50」上回る
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は16日(日本時間17日)、本拠地パドレス戦に「1番・投手兼DH」で出場。エンゼルスに所属していた2023年8月23日以来、実に663日ぶりの実戦マウンドに上がった。ドジャース初登板となり、これだけでメジャー記録も誕生。細かい記録も連発となった。

本拠地パドレス戦で二刀流復活
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は16日(日本時間17日)、本拠地パドレス戦に「1番・投手兼DH」で出場。エンゼルスに所属していた2023年8月23日以来、実に663日ぶりの実戦マウンドに上がった。ドジャース初登板となり、これだけでメジャー記録も誕生。細かい記録も連発となった。
初回、大歓声の中でマウンドに上がった大谷。1番タティスJr.の初球で157キロをマークして以降、剛速球を連発した。タティスJr.には右前打を許し、続く2番アラエスの4球目で161キロをマーク。球場がどよめいた。アラエスにも中前打を打たれ、無死一、三塁から3番マチャドに中犠飛を打たれた。それでも後続を抑え、1失点で終えた。
米国のデータ提供会社「オプタスタッツ」公式Xは、「ショウヘイ・オオタニは2025年最初の登板となり、それをMLBで3番目に多い打席数で迎えた。近代において、シーズン初登板日を、打席数リーグ6位以上で迎えた選手はいない。(アルビン・ダークが1953年に6位)」と投稿。大谷がメジャーで初めてのケースとなったという。
MLB公式Xは「ショウヘイ・オオタニは、1953年(ジャイアンツのアルビン・ダーク)以来、そして1900年(ジャイアンツのジム・ジョーンズ)以来、投手として、かつ先頭打者として出場するナ・リーグで3人目の選手となる」と、その記録を紹介。投手、かつ1番打者での出場は、ナ・リーグではアルビン・ダーク以来、72年ぶり。125年前のジム・ジョーンズから始まった同リーグの“二刀流史”においては、3人目の快挙になるようだ。
また大谷はドジャース加入後に79本塁打を放っているが、ここでも新たな記録となったようだ。前日、MLB公式のサラ・ラングス記者のXでは、球団の「少なくとも1試合先発した投手における最多本塁打数記録」がドン・ドライスデールの29本塁打であると紹介。「オオタニが月曜日に先発した時、79本が新記録としてリストに刻まれることになる」と指摘した。従来の記録を「50」も上回ってしまった。
15日(同16日)のジャイアンツ戦後、突然ドジャースが大谷の投手復帰を発表。MLB公式に加え、米メディアも一斉に報道し、大きな注目を集めていた。大谷は23年に右ひじを手術し、昨年はワールドシリーズで痛めた左肩も手術。先月25日(同26日)のメッツ戦前に、打者を相手にする投球練習「ライブBP」を実施した。実戦形式の投球は、実に641日ぶりだった。直近では今月10日(同11日)のパドレス戦前に、手術後では3度目のライブBPを行っていた。
(THE ANSWER編集部)