本拠地パドレス戦で二刀流復活

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は16日（日本時間17日）、本拠地パドレス戦に「1番・投手兼DH」で出場。エンゼルスに所属していた2023年8月23日以来、実に663日ぶりの実戦マウンドに上がる。対戦するパドレスのマイク・シルト監督は試合前、投手・大谷との対戦について聞かれ「ワクワク」。同地区ライバルでありながら、敵将も二刀流復活に興奮気味だ。

　15日（同16日）のジャイアンツ戦後、突然ドジャースが大谷の投手復帰を発表。MLB公式に加え、米メディアも一斉に報道した。大谷は23年に右ひじを手術し、昨年はワールドシリーズで痛めた左肩も手術。先月25日（同26日）のメッツ戦前に、打者を相手にする投球練習「ライブBP」を実施した。実戦形式の投球は、実に641日ぶりだった。直近では今月10日（同11日）のパドレス戦前に、手術後では3度目のライブBPを行っていた。

　米カリフォルニア州地元ラジオ局「97.3 The Fan」の司会者サミー・レビット氏がXに投稿した試合前の囲み取材によると、シルト監督は「投手・大谷」との対戦を迎えるにあたり「待ちきれない！ワクワクしてるよ！」とコメント。「幸いにも、誰も私が打席に立つのを見たいとは思っていない」と笑ってジョークを飛ばすほどだった。「チームが彼と対戦するのを見るのは楽しみだ。野球界にとっても、彼にとっても良いこと。いつも最高の選手と戦いたいと思っているし、彼が戻ってくるのを見られて、また戦えることは嬉しいことだ。対戦相手になり、彼に挑戦するのが楽しみだ」と続けた。

　ドジャースとはナ・リーグ西地区の首位争いを繰り広げるパドレス。試合前の時点で3ゲーム差というライバルだが、敵将からも大谷の二刀流復活は歓迎されている。