敵地パドレス戦

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は9日（日本時間10日）、敵地パドレス戦に「1番・DH」で先発出場。8回、平凡なゴロをパドレス左腕が悪送球し、一気に二塁に進塁した。まさかのプレーに米実況席は「カオスだ！」と驚きの声を上げた。

　まさかの展開だった。6-6の8回2死走者なしの場面で打席に立った大谷。カウント2-2から外角への変化球に泳がされ、平凡な投手前へのゴロとなった。救援左腕モレホーンは難なく捕球し、一塁へ送球。しかし、これが大きく逸れてしまった。ゆっくり一塁へ向かっていた大谷も一気にスピードを上げ、二塁へ進塁。塁上ではドジャースベンチに向かって力強く「デコルテポーズ」を披露した。

　試合を中継した米カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の実況ジョー・デービス氏は「カオスだ！」と絶叫。大谷のポーズを見て「デコルテの提供でお送りしました！」と冗談めかして伝えた。続けて「ワオ！　平凡も平凡なものでした」と改めて驚きの声を上げた。

　解説のオーレル・ハーシュハイザー氏は「これで試合が決まるかもしれません」と反応。だが、ベッツの申告敬遠後、フリーマンが三振に倒れてドジャースはチャンスをものにすることができなかった。