井上尚弥の次戦相手アフマダリエフ陣営、対戦合意を明言 取材に「Yes」即答「私はムロジョンが勝つと思う」
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が次戦に対戦するムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)のプロモーターが26日、神奈川・横浜市内のホテルで取材に応じた。9月に日本開催を予定。対戦合意を明言し、勝利に絶大な自信を見せた。

エディー・ハーン氏
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が次戦に対戦するムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)のプロモーターが26日、神奈川・横浜市内のホテルで取材に応じた。9月に日本開催を予定。対戦合意を明言し、勝利に絶大な自信を見せた。
アフマダリエフは元WBA&IBF統一王者で現WBA暫定王者の30歳。プロモートする英興行大手・マッチルーム社のエディー・ハーン氏はこの日、28日に力石政法(大橋)と対戦するエドアルド・ヌニェス(メキシコ)のプロモーターとして公式会見に出席した。会見後も日本メディアの取材に対応。井上―アフマダリエフ戦について合意したのかという問いに「Yes」と即答した。
井上陣営の大橋秀行会長と対面し「この期間に話す機会はたくさんあるが、今は関係が悪くない。今回はリキイシが負け、9月にイノウエが負ければ、私のことを嫌いになるかもしれないね」と自信。勝利の一番の根拠を熱弁した。
「彼(アフマダリエフ)のパンチはとてもハード。パンチ力でいえば、カルデナスやネリよりもある。この階級でイノウエが戦ってきた誰よりも頭がいいし、ボクシング技術も比べ物にならない。3回くらい指名挑戦者だったのに、対戦を避けられたと感じている」
井上は今月4日に米ラスベガスで行われたラモン・カルデナス(米国)戦で、2回に左フックでダウンを奪われながら逆転の8回TKO勝ち。リング上で「9月にアフマダリエフと戦います」と明言していた。米メディアは9月14日に日本開催だと報じている。
ハーン氏はカルデナス戦について「あのレベルの選手との対戦は、イノウエが試合に飽きた、モチベーションが上がらなかったのだと思う。ムロジョン戦はもっと上げてくるのでは」と警戒。「カルデナスには悪いが、イノウエはあのレベルの選手に攻めに出て何か返ってくるとは思わなかったのでは。ムロジョンにはもう少し危機感を持つと思う。ああいう試合にはならないのではないか」と想定した。
井上は年末にサウジアラビアでWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国)に5階級制覇を懸けて挑戦し、来年5月頃には東京DでWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)とスーパーバンタム級で対戦する構想がある。
自身の受け持つ選手を差し置いて今後の計画を立てていることに、ハーン氏は「別にいいことだが、9月の試合はそんなに簡単な試合にはならない。私はムロジョンが勝つと思う」と繰り返した。アフマダリエフは30日に調整試合を予定。井上戦を睨み、同じ5月開催を選んだという。

アフマダリエフは井上が下したマーロン・タパレス(フィリピン)に2団体の王座を奪われた過去があるが、ハーン氏は「私は勝っていたと思う。手が折れていたので仕方なかった」と持論を展開した。
(THE ANSWER編集部)