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ダウン奪われた王者マルティネスが井岡一翔を称賛「襲撃されたようなパンチ、足がしびれた。凄く強かった」

ボクシングのWBA世界スーパーフライ級(52.1キロ以下)タイトルマッチ12回戦が11日、東京・大田区総合体育館で行われ、前王者の同級6位・井岡一翔(志成)が王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)との再戦に0-3で判定負け(110-117、112-115、113-114)した。昨年7月に敗れた因縁の相手と直接の再戦。日本男子最年長記録での世界王座戴冠はならなかった。

井岡一翔戦後、会見に出席したフェルナンド・マルティネス【写真:高橋学】
井岡一翔戦後、会見に出席したフェルナンド・マルティネス【写真:高橋学】

井岡一翔VSマルティネス

 ボクシングのWBA世界スーパーフライ級(52.1キロ以下)タイトルマッチ12回戦が11日、東京・大田区総合体育館で行われ、前王者の同級6位・井岡一翔(志成)が王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)との再戦に0-3で判定負け(110-117、112-115、113-114)した。昨年7月に敗れた因縁の相手と直接の再戦。日本男子最年長記録での世界王座戴冠はならなかった。

 井岡は大歓声を背に戦った。前戦を含めて13ラウンド目となる初回。前回と同じく好戦的なマルティネスに対し、防御重視ながらカウンターを狙った。序盤から手数の多い王者。井岡は6回にロープを背にラッシュを浴びたが、巧みに打ち返して応戦した。後半も手を緩めない王者。井岡は的確にブロックしたものの、頭を振られる場面が目立った。

 9回は右アッパーを皮切りに連打を被弾。しかし、執念の反撃に客席も「井岡!」コールで応え、主役は左ボディーでぐらつかせた。見せ場は10回中盤、右ストレートから狙い続けた左フックをぶち込み、ついにダウンを先取。会場は総立ちで大熱狂だ。両者は最後まで打ち合い。12回を終え、井岡は陣営とともに両拳でガッツポーズをつくった。

 しかし、判定は0-3で敗戦。会場から「えぇ…」とため息が漏れ、井岡は下を向いた。王者は陣営と奇声を上げて狂喜乱舞。井岡陣営は手を振るなど判定に不満げな表情も。試合からほどなくしてマルティネスは会見に出席。12ラウンドの激闘を振り返り、口を開いた。

 ダウンした場面について「本当に襲撃されたようなパンチで初めてのダウンだった。それで足がしびれた」と驚きを吐露。「でも、俺はすぐに立ち上がった。あまり影響がなかったからだ。よくあることだ」とした上で「俺はきちんとラウンドを締めた。俺もイオカをKOするチャンスはあった」と自身の試合展開に胸を張った。

 一方で「イオカはとても強かった。パワフル。よく練習してきたことがわかる。俺は真剣に練習をしてきた選手と本当の戦争をすることが好きだ」と激闘を繰り広げた井岡を称えた。

(THE ANSWER編集部)



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