ヤンキース戦

　米大リーグ・オリオールズの菅野智之投手は28日（日本時間29日）、本拠地ヤンキース戦に先発。5回5安打無失点、8奪三振の好投で今季3勝目を手にした。米識者は強力打線を手玉に取った菅野の独特な一球に注目。「相当エグイ」と仰天している。

　見事な投球術を見せつけた。ジャッジ、ベリンジャーに連打を浴びて迎えた1-0の3回1死一、三塁。菅野は4番ゴールドシュミットをカウント2-2と追い込むと、最後はスプリットで空振り三振を奪った。右斜め下に落ちる独特な変化を見せた一球。米メリーランド州地元局「MASN」の実況、ケビン・ブラウン氏も「馬鹿げたスプリットだ！」と絶叫していた。

　独特な変化に米識者も注目。MLBのアソシエイトプロデューサーを務めていたアレックス・ファスト氏はXで「このスガノのスプリットは相当エグイ」と衝撃をつづった。さらに「縦に29インチ（約74センチ）落ち、横に13インチ（約33センチ）曲がった。ただただゴージャスな一球だ」と絶賛した。

　36歳となるシーズンでメジャー挑戦している菅野。ア・リーグ東地区最下位に沈み、投手事情も苦しいオリオールズの中でここまで防御率3.00と安定した投球を見せており、重要な働きを見せている。