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なぜ、ナダルは愛されるのか 15人のレジェンドが明かす「帝王」の神髄と一流の流儀

永遠の好敵手フェデラー「彼が僕をより良い選手にしてくれたと考えている」

■「ラファは15回優勝できる可能性があるね。2年前、彼がグランドスラムでもう一度優勝できるなんて誰も思わなかった。特にローラン・ギャロスでの復活は難しいと僕は思った。私が間違っていたと彼は証明してくれた」――グスタボ・クエルテン氏(ブラジル=全仏3勝)

 赤土で四大大会のタイトルを獲得したクエルテン氏は「彼にはみんな感謝しないといけない。なぜなら、彼は模範的な存在だからだ。素晴らしいテニス選手というだけではなく、素晴らしい人間なんだ。彼は鍛錬に全てを捧げている」と述べた上で、さらに全仏のトロフィーを獲得すると証言。

「少なくとも3、4回の優勝は予想できる。再び世界1位に輝くチャンスもある。もちろんだよ。全て成し遂げてきた彼だが、不可能への挑戦を愛するというのが、ラファの今のメンタリティだ。彼の中では不可能は存在しない。そういった光景を目撃できることは、我々にとっては素晴らしいなことなんだ。こんな選手ももう二度と見ることはないと思う」と打ち明けた。

■「彼が僕をより良い選手にしてくれたと考えている。僕にとっての究極の挑戦は彼とのプレーなんだ」――ロジャー・フェデラー(スイス=グランドスラム18勝)

 いよいよ、宿命の好敵手フェデラーも登場した。「いつだって全仏オープンで優勝できると思っている。僕の問題はもちろん、ラファだ。この男はクレーで信じられないほど素晴らしい。信じない人もいるだろうけれど、それは真実なんだ。ラファはクレーで何度も僕の夢を打ちのめしてくれたんだ。誰も決められないようなショットを決めた。それができるのは、ユニークでスペシャルな選手だということ」と称賛。

「それに加え、彼には闘志がある。何年も何時間も何週間もフィジカル面とメンタル面でスーパーハイレベルを維持できる能力がある。彼は故障から何度も何度も復活してきた。簡単に見えるけど、そうではない。彼はテニス界にとってとてつもない存在だ。たくさんの部分で彼には多くの敬意を払っている」。グランドスラム18勝のフェデラーも全仏は2009年の1勝。テニス界を牽引するレジェンドも賛辞を惜しまなかった。

■「ラファを止めるにはネットの向こう側に2人いなければいけない」――ゴラン・イワニセビッチ(クロアチア=2001年ウィンブルドン優勝)

 こんな名言を残したのは、イワニセビッチ氏だ。1対1の勝負では「赤土の帝王」に勝てない――。対抗するにはダブルスしかないとジョークを飛ばしている。

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