米女子ツアー・ホンダLPGAタイランド

　米女子ゴルフのホンダLPGAタイランドは23日、タイのサイアムCC オールドC（6632ヤード、パー72）で最終日が行われ、首位と5打差の2位で出たツアールーキーの岩井明愛（Honda）は通算27アンダーで2位となった。優勝は逃したものの、1イーグル、10バーディー、1ボギーの61で回る猛チャージ。ツアー公式サイトも「ポジティブな要素は十分すぎるほど」と戦いぶりを称えている。

　首位のエンゼル・インと5打差の2位で出た岩井は、1番パー5でバーディー発進。3番、4番でも連続バーディーを奪うなど、ハーフだけで5つのバーディーを量産した。その後は優勝したインとの譲らない展開が続いたものの、岩井が17番でこの日初ボギーを叩き、2打差をつけられた。最終18番では意地のイーグルフィニッシュを見せたが、逆転優勝とはならなかった。

　それでも、ツアールーキーとは思えぬ見事な戦いぶりで海外にも実力を印象付けた岩井。LPGA公式サイトも「ルーキーのアキエ・イワイ、ホンダLPGAタイランドの最終ラウンドで11アンダーの61を記録」との見出しで報じた。「イワイは初優勝者となるのに1打及ばなかったことにがっかりしただろう」と首位と1打差で惜しくも敗れた岩井の心中をおもんぱかった。

　その上で、記事では「1週間を通しての彼女のパフォーマンスは、デビューシーズンで早い段階からインパクトを残すために努力するこのルーキーにとって、価値のある自信につながる」と確かな成果につながったとした。また「イワイにとって、LPGAツアーメンバーとして2戦目の大会から得られる、ポジティブな要素は十分すぎるほどある」と岩井の今後の戦いぶりに期待を寄せた。

　岩井は試合後、中継したWOWOWのインタビューで「惜しかったです。贅沢を言えばいくつかもったいところがあったんですけど、それでも今日いいプレーできたので。一緒に回った2人もすごく上手かったです」と悔しさをのぞかせながらも、晴れやかな表情で語っていた。