ノンタイトル10回戦

　ボクシングの元2階級王者ルイス・ネリ（メキシコ）が22日（日本時間23日）、母国でWBA＆WBO世界フェザー級15位の亀田京之介（TMK）と124ポンド（約56.2キロ）契約のノンタイトル10回戦を行い、7回TKO勝ちした。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥に敗戦してから9か月。再起戦を勝利で飾ったが、1ラウンド中盤にネリが体勢を崩すシーンがあり、実況席が反応していた。

　問題のシーンは1回残り1分20秒ごろに起こった。ネリの攻めに対し、亀田がカウンター。その瞬間、ネリは体勢を崩した。しかし、すぐに立ち上がりもう一度左を繰り出そうとしたところでレフェリーが止め、スリップと判定した。

　カウンターがネリに着弾したかを巡り、試合中継を行ったABEMAもこの場面に注目。解説を務めた亀田和毅は「ダウン、ダウンや」「ダウンやろ」と反応。スリップ判定が紹介されると、実況も「膝がついたように見えたんですが……」と続け、和毅は「効いたよ。ダウンやって」と言及するも、そのまま試合再開となった。

　ネット上のボクシングファンもこの“微妙判定”に反応。「忖度なしにスリップに見える」「カメラの角度が見にくい」「自分のパンチの勢いでバランス崩しただけに見える」「別角度から観るとネリのカウンターが当たってる」などの声が上がっている。また、序盤はネリ相手に善戦したシーンもあった亀田に対して「根性見せとる」「打たれ強かった」「この試合で好感度上がった」など労いの声も集まっていた。

　亀田は試合後に自身のXを更新。「完敗！　ネリ強かった！　人生初のダウンも悔しい！　世界の壁はデカいな！　本気で自信あったからこそ余計に辛いな。俺に火付けてくれてありがとう！　又いつかもっと強くなったら再戦したいな！　それまで又積み上げて頑張るわ！」とネリへの脱帽と再起を誓っていた。