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侍Jの連覇に警鐘「プレミア12が一番難しい」 WBCとは違う「日程と世界ランク」金子コーチが語る特殊性

若手選手の成長を願い、打撃練習で投げる金子コーチ【写真:羽鳥慶太】
若手選手の成長を願い、打撃練習で投げる金子コーチ【写真:羽鳥慶太】

「源田に引っ張られて…」二遊間の成長に注目

 苦戦もあると踏む一方、侍ジャパンの未来には期待しかない。「バランスがいいチームになっているんじゃないですか。複数ポジションをできる選手も多いし」。事前に行われたチェコとの強化試合では、試合中にポジションを移動する選手が相次いだ。その時求めるものに対して、臨機応変に姿を変えていくのが今回の侍の戦い方だ。主砲不在と見られることも「じゃあ誰を呼ぶ? となったらいないでしょう」。チームの現状に合った戦い方を作っていくだけだ。


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 特に期待するのが、自らの専門分野でもある二遊間の成長。「源田(壮亮=西武)に引っ張られて若い選手がどう伸びてくれるか。楽しみだよね」。紅林弘太郎(オリックス)や小園海斗(広島)、村林一輝(楽天)らに、次代の侍レギュラーとして期待をかける。

 昨春のWBCから大きく選手が入れ替わったのも「日本は選手が成長して、戦力になるまでのサイクルが速くなっているんだと思う」と前向きにとらえている。それでも、野球は相手あってのスポーツ。「豪州もディンゴ(ニルソン監督)が絶対にうまくやっていると思う。1点を防ぐためにどんどん投手を替えてくるだろうし。絶対にしのぎ合いになると思いますよ」。気が休まらない試合の連続を覚悟している。

 日本と豪州といえば、2004年のアテネ五輪の準決勝で対戦し、日本は0-1で惜敗。金メダルへの道が断たれるという事件があった。金子コーチはこのチームの一員だった。現役時代は「まず最悪の事態から考える」野球観で、北海道移転後の日本ハムが築いた堅実な野球を支えてきた。天国も地獄も知るチームの頭脳は、侍を勝たせるためにどんな手を打ってくるだろうか。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)


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