空手・植草歩が引退会見 9月から日体大柏高の監督就任、今後はぽっちゃり女子のファッション誌モデルも 発言10秒で涙「32歳まで続けられ幸せ」
東京五輪の空手・女子組手61キロ超級に出場した植草歩が24日、都内で現役引退会見を開いた。長年、空手界の顔として活躍した32歳。7月にフィリピンで行われた国際大会・守礼堂カップで優勝したのが最後の大会出場に。冒頭、コメントを始めて約10秒で涙。「8歳から始めた空手を32歳まで続けられて幸せ」などと語り、24年間の競技生活に別れを告げた。9月から母校・日体大柏高の監督に就任。雑誌「ラファーファ」のモデルも務めるという。
「空手界のきゃりー」の愛称もついた人気者
東京五輪の空手・女子組手61キロ超級に出場した植草歩が24日、都内で現役引退会見を開いた。長年、空手界の顔として活躍した32歳。7月にフィリピンで行われた国際大会・守礼堂カップで優勝したのが最後の大会出場に。冒頭、コメントを始めて約10秒で涙。「8歳から始めた空手を32歳まで続けられて幸せ」などと語り、24年間の競技生活に別れを告げた。9月から母校・日体大柏高の監督に就任。雑誌「ラファーファ」のモデルも務めるという。
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黒のジャケットを着用して報道陣の前に姿を見せた植草。冒頭「今日何を話すか何度も考えたが、いろんなことが思い浮かんだ」と話し始めたが、約10秒ほどが経過したところで涙。「8歳から始めた空手を32歳まで続けられて幸せ。引退の実感はなかったし、何度も空手を辞めたいと思う機会はたくさんあったが、大きなけがなく競技を続けられて嬉しい」と振り返った。
小学3年生で空手を始めた植草は、全日本選手権で2015年から女子組手単独最多となる4連覇を達成。16年の世界選手権で初優勝したほか、18年からの五輪予選シリーズ12大会で3度の優勝、7度のメダル獲得を果たした。17~19年にはプレミアリーグ年間女王に。金メダル獲得が期待された2021年の東京五輪では7位だったが、その後もプレミアリーグで4度目の年間王者となるなど活躍。今年5月に引退を表明していた。
引退を決断するまでの経緯については「モチベーションがなくなってしまった」と説明。パリ五輪で空手が正式種目から外れたが「(東京五輪の)次の五輪で空手がないとなった時、どのような道を進んでいくか考えた」と当時を振り返った。東京五輪後も国際大会で優勝するなど成果を残してきたが、今年1月にパリでの大会に出場した際について「試合前に緊張もしなかったし、試合後も次の試合に向けて心が沸き立たなくなった。競技を続けるのは難しいと思い、日本代表の選考も辞退させていただいた」と話した。
まだ空手が東京五輪での実施種目に決まる前から、注目を浴びる存在だった。メディアから「空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ」の愛称もつけられるほどの人気に。五輪正式種目入りへの機運を高め、空手界を盛り上げるため、周囲の期待に応え続けてきた。
大学卒業後に引退するつもりだった空手に、24年間も打ち込んできた。今後については「指導を中心にやっていく」と説明。日体大柏高では外部コーチを務めていたが、9月から監督という形で携わっている。競技を辞めてからの目標は「自分の生徒で日本一を作ること。海外でのコーチなどをやっていって経験を積んでいきたい」と話した。また「今はもっとメディアの仕事に出たい。もしよかったら、私をメディアで使ってください」と笑顔も見せた。
今後は雑誌「ラファーファ」のモデルも務めるという。ぽっちゃり女子のための本格ファッション誌で、渡辺直美らも登場している。「体がふくよかな方のモデル。(自分も)競技をしている時から難しかった。太ったな、と悲しくなる時もあるけれど、お洒落をしていきたいし、美の部分で今の自分を好きになって、ありのままの自分を見せたい」と話した。
(THE ANSWER編集部)