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桃田賢斗、手足震える重圧の中で初戦を突破 「日本のエースとして優勝したい」

重圧で手足が震えながらの戦いとなった桃田【写真:平野貴也】
重圧で手足が震えながらの戦いとなった桃田【写真:平野貴也】

重圧で手足が震えたが、「今年は自信が自分を支えてくれた」

 前回の悪夢は、繰り返さない。桃田は、2016年4月に違法賭博店利用の発覚により出場停止処分を受け、昨年は約1年のブランクを経て5月に試合復帰。まだハイレベルな試合をコンスタントに行えていない状況で、全日本総合を迎えた。日本A代表に復帰するためには上位成績が必要というプレッシャーと、復帰して半年程度という不安のダブルパンチにより、消極的な試合運びが目立ち、1回戦であわや敗戦かという大苦戦からスタート。その後も調子は上がらず、準々決勝で敗退した。


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 今大会も初戦は緊張から「足が震えた」、「手が震えた」と話したように難しさを伴うスタートではあったが「今年は、まだ自信があった。ここまでやってきたんだという自信が、負けているときに自分を支えてくれたところだと思う」と話したように、試合の中で課題を解消して勝利を得た。

 前週まで中国福州、香港と国際大会を連戦しており、疲労もある。それでも、日本のエースとして、世界1位として戦い続けて来た自負がある。狙われる立場で難しさを抱えるのは、毎度のこと。困難を常に乗り越えるために、スリリングな戦いを制してきた経験がある。大会の目標は、もちろん優勝だ。世界のファンに認められるレジェンドを目指す男は、「日本のエースとして戦いたいので、優勝したい」とプライドを示した。3年ぶり2度目の優勝で国内のファンに強さを再証明し、来季から始まる五輪の出場権獲得レースにつなげる。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)




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