若手登竜門大会でアレックス・デミノーが披露した一打が話題

　男子テニスのツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」は11日、ロンドンで開幕する。世界ランク9位の錦織圭（日清食品）ら年間ポイントのトップ8がそろう頂上決戦は必見だが、先立ってイタリアのミラノで開催されているのが、「ネクストジェネレーション・ATPファイナル」。21歳以下の有望株8選手が出場する若手の登竜門大会で、19歳新鋭が魅せた圧巻のダウンザラインが注目を呼んでいる。ATPツアーが動画を公開すると「将来のNO1候補かも」と称賛を集めている。

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　将来のテニス界のトップを狙う新鋭たちが集った大会で脚光を浴びているのは、世界ランク31位のアレックス・デミノー（オーストラリア）だ。8日に行われた1次リーグの第3戦、米国の21歳、世界ランク47位のテイラー・フリッツとの一戦だった。

　第3セットの第3ゲーム。相手のサービスからのラリー。フォアハンドで角度をつけ、フリッツが決めに来た強烈なリターンに対し、デミノーは抜群の瞬発力で追いつくと、右手を精いっぱい伸ばした体勢から、右手一本で強烈なダウンザラインでお返し。これには米国の有望株は動けなかった。

「どうだ！」とばかりに指さしてアピールするデミノー。それくらい見事なショットだった。ATPは公式インスタグラムに「WOW！　彼はやったよ！」とつづり、動画を公開。ファンからは続々と称賛の声が上がっている。