羽田空港からタイ合宿へ出発

　女子プロゴルファーの双子姉妹・岩井明愛、岩井千怜（ともにHonda）が5日、羽田空港発の航空機で合宿先のタイへ渡った。出発前には取材陣に対応。「2人でオリンピック出場権を目指します」と宣言した。

【注目】CW-Xを川澄奈穂美選手がお試し　運動パフォーマンスを支える「股関節サポート機能」って？（W-ANS ACADEMYへ）

　注目のツインズは、そろって五輪を目指していた。

明愛「可能性はなくはないと思います。まずは海外の試合で頑張りたいです」

千怜「2人でオリンピックに出たいので、1試合1試合、頑張りたいです」

　ゴルフのパリ出場枠は男女とも各60人。世界ランク15位以内であれば1か国・地域で最大4人が出場でき、それ以外は各2人。現在、明愛は35位（日本人5位）、千怜64位（日本人8位）で、最終決定の6月24日までに逆転を狙う。

　国内ツアーでは第17戦アース・モンダミンカップの終了時点になるが、姉妹は開幕戦のダイキンオーキッドレディス（2月29日～3月3日）の前から、ポイントを稼ぐ算段。タイでの合宿後、サウジアラビアに渡って、2人にとって今季初戦となる欧州ツアーのアラムコ・サウジレディスインターナショナル（2月15～18日）に出場する。その後、タイに戻って米ツアー・ホンダLPGAタイランド（2月22～25日）の出場を予定している。

　米ツアーは国内ツアーよりもポイントが高く、明愛は「トップ5を狙います」と誓った。

　五輪については、千怜が「国の代表になることはかっこいいと思ってきました。自分もそうなりたいです」と言うと、明愛は「人生で一度は出てみたい大きな大会」と表現。21歳にして、出場権が視野に入っていることでオフの練習にも力がこもったという。

　またこの日、「iwai SMILE Project」（イワイ　スマイル　プロジェクト）の発足を発表。プロジェクトの目的は「たくさんの人が笑顔になれるよう社会貢献していく」。今年は姉妹が試合で獲得したバーディー数、イーグル数などに応じた金額を「令和6年能登半島地震」の被災者に義援金として寄付するとしている。

　明愛によると、元日の震災発生直後から「2人で何か力になれないか」と話し合い、周囲の協力でプロジェクト発足に至ったという。

千怜「昔から父に『困った人がいたら助けなさい』と教えられてきました。私たちはゴルフで世界中の人々を笑顔にしたいです」

　そのためにも目指す五輪の舞台。今月の2試合から、岩井姉妹の名を世界にとどろかすつもりだ。